魔物討伐
お待たせしてしまいました。
よろしくお願いします。
今日、私は朝からワクワクしていた。
今日は待ちに待った魔物討伐で、騎士としては実践して己の真の実力を知ることのできる数少ない場なのだ。
魔法騎士団に入団して、1週間。
私はひたすら魔法の練習をしてきた。
光魔法は分かっていることがないので、頭脳派のウィリアム団長が色々考えてくれたり、ウィリアム団長がいない時は、ダグディスと前世の仲間が使っていた光魔法を思い出して練習してみるというような試行錯誤の日々だった。
結果としては、より眩しい光を発動できるようになったこと。
ただそれだけだったけれど、これは私にとってはとても必要なことなのでよかった。
実際、私が魔物討伐に行くのは、皇帝陛下を始め多くの人に渋られた。
まだ、思うように光魔法が発動できていないという理由だけではなく、貴重な光魔法の使い手がいなくなっては困るからだ。
でも、護衛としてダグディスーーこの国で1番を争う剣士な上、今は魔法を使えるので最強騎士と認められているーーが何が何でも私を守ると誓ってくれた。
この事のおかげで私は今回の魔物討伐に参加できた。
ダグディスは私が魔物討伐に参加したいと頼んで、前世の実力を知っていることもあり、皇帝陛下たちに交渉をしにいってくれた。
本当に感謝しているわ。
そんなこんなで、私たちは皇都の南部にある「闇光の森」という所にやってきた。今は魔物が発生する場所として知られているこの場所は、私たち孤児メンバーが過ごしていた森だった。
皇都から騎士団で馬に乗って1時間ほど、懐かしさを感じるこの「闇光の森」にやってきた。
この森は気が密集していることから、大人数で馬を走らせるよりは歩く事の方が効率的だということで、馬はまとめて、小屋に入れられた。
その小屋というのはウィリアム団長が土魔法で作ったものだ。短時間なのに、頑丈で馬にとっても魔物に襲われない安心できる小屋となっていて、団長の実力を改めて知ることとなった。
そして、歩いて30分程。
歩いても歩いても、魔物の気配は全くなかった。
その代わりに、怪しげな男女を見つけた。
騎士団は彼らを見て素通りしたが、私は何となく、彼らを怪しいと感じた。
私は、前世は孤児メンバーのリーダーだったので、それなりに為人を見抜くことができるようになっていた。
彼らはかなり大きな何かを企んでいる、もしくは関わっているように感じた。
念には念を。ということで、私は闇魔法を発動する。
これはそこまで大掛かりな魔法ではないので、瘴気は周りに漏れでないので、光魔法は今回は発動しない。
「影人」
これは他の人からは見えない私の透明の分身を作る魔法だ。
彼らが何をするか、この私の分身に彼らについて行ってもらい、彼らの行動を知るという算段だ。影人が見聞きしたものは私も共有できる仕組みになっている。
程なくして、彼らはある1人の男性と合流したようだった。
そして、その合流した男性は我が帝国の機密情報をベラベラと話し出したのである。
帝国に光魔法使いが現れたということ。
今年は作物が不足しがちなため、税金が思うように集まっていないため、軍事資金が足りなくなる可能性があるかと。
その他にも他国に渡ると不味い話をベラベラと話し出した。
あぁ。そういう事か。私があった彼らは間諜。もしくは情報屋なのね。
この情報は回らないようにしないといけないわね。
「ぅ、ぅウワー」
「ギャー」
「っっヒッ」
という叫び声と共に馬に似ているが馬より小型で、体にツノの生えた「黒亜馬」という魔物が現れた。
その「黒亜馬」は後から合流した男をその見事な脚力を使って吹っ飛ばした。
これは助けに行かなくては。そう思い、私は団長とダグディスに叫ぶ。
「魔物が現れました。3人の人が襲われています。助けに行きましょう」
そう言って、私は慌てて騎士団の制服に入っていたフェンを手のひらに乗せる。
「マーシャ。待て。俺もだ」
そう言われたと同時にフェンは2人を背に乗せられるサイズに大きくなり、ダグディスと共にフェンの背に乗る。
「ウィリアム団長。時間との戦いなので、先に向かわせて頂きます」
「ウィリアム、俺は先に行く。後続を頼む」
その言葉を残して、私たちは超高速ーーフェンはとても速い上に障害物も上手に避けるーーで魔物の元へと向かう。
そして、現場へ向かうと、黒亜馬が女性にターゲットを変え、彼女に向かって走っていった。
大変。そう思い、私は急いで魔法を発動する。
「闇シェルター」
「眩光」
またもや、この魔物は状態異常のようだったので、立て続けに魔法を発動する。
「正常化」
そして、落ち着いたと同時に、ダグディスは「黒亜馬」のツノを切断する。
ツノを切ることで魔物ではなく普通の動物として生きることができるようになるのだ。
そうこうしているうちに、怪しげな男女は逃げようとしていた。
「全身痺化」
慌てて闇魔法を発動する。
ウィリアム団長からの指摘を受け、彼らが体わ鍛えいる可能性を考慮して、ウィリアム団長の時は手足の痺れだけだったが、今回は全身、そして、ウィリアム団長の痺れより3倍ほど強くーー命には別状はないーーした。
そんなこんなで彼らが転が回っている間にダグディスと協力して彼らを同じ場所に集めた。
国の機密情報を握っているという理由からどのように対処しようか。とりあえず彼らの身動きは封じるべきか。と考え、行動に移している時。
「マイシスッッ。マイシスゥ〜」
と言いながら、怪しげな女性の方が私に微笑みながら、涙を流して体をすり寄せるようにしてきた。
体をすり寄せるならまだ良かったのだが、彼女が全身が痺れているからか激突してきた。
私は森の土に倒れそうになりながら思った。
えっ?マイシス??
私の名前と1文字しか同じじゃないんだけど、この女性は私の名前を呼ぼうとしたのかしら?
冷静に考えたけど、何も思いつかなかった。
更新が遅れて申し訳ないです。
話をテンポよく進められるように頑張ります。
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ここから2章といったところなので、ぜひぜひこれを機にブックマークや評価していただけると嬉しいです。




