助手君 カプセルの中の密室空間
助手君 カプセルの中の密室空間
ふ〜っ
なる程……
良いだろう
オ〜パ〜ツガチャ!
出さない つもりなら
廻して廻して
廻し切ってやるぜ
まだ 諭吉先生まで
到達してないんだぜ
オ〜パ〜ツガチャ!
ふふふふふ……
こちらの 銀色の残弾は
ちっちちちちっ……
まだ まだぁっ
残っているんだぜ
諭吉先生の 底力
舐めんじゃ ねぇ
オ〜パ〜ツガチャ!
いざいざ いざぁ
勝負だぁっ!
私の周りに 誰も
寄り付かない事 何て
この際 知ったこっちゃ無い
熱くなる 私にとっては
何時もの 事だ!
もう 黄金飛行機しか
頭ん中 想い
浮かばないん だよ!
イメージは 完璧!
まずは この銀色の参枚
いかせて 頂きます
祈りよ 届け!
何処かの 天へ
セタッ〜プ!
せっせこ せっせこ
よいしょっ と
何を チマチマチマチマ
私の 黄金飛行機への
想い いえ 愛はそんなもの?
図鑑の中 出会った
あの瞬間 あの衝撃
もう 貴方は忘れて仕舞ったの
忘れちゃいないさ
なら やるべき事は
分かっているよね?
もう良い……弐拾連で勝負よ
おっと 勝負だ
オ〜パ〜ツガチャ
ふふふふふ……
あはははは……
無慈悲にも 費やされ
消費してゆく 私と
諭吉先生の 残滓達ち……
繰り返えされてゆく 悪夢再び……
人面彫刻石 捌 カンブリア金属ボルト 陸
ハトホルン宮殿の電球レリ〜フ 参
バールベックの巨石 参
クリスタルスカル ピンク 陸
グリ〜ン 弐 イエロ〜 伍
ブラック 壱 ホワイト 壱
何故? クリスタルの
クリスタルスカルが 無いんだ?
密室の中の カプセルは
残り 弐つ……
ガチャガチャ! ガチャガチャ!
えっ……何で廻らない?
嘘! 伍拾圓玉が 壱枚?
嘘だろ! 嘘だと言ってくれ!
カプセルトイボックスを
私は揺らして そう 問い詰めていた
すみませ〜ん 揺らさないで
もらえますか?
お客さん!
我に帰り ふと振り返ると
両替機の残弾を 怠っていた
彼奴!
アルバイト君が ヘラヘラしながら
立っていた!
すみませんと 壱言残し
両替に 行こうとすると
まだ 終わってませんよと
呼び止められた
ん……?
小壱時間程 説教の嵐に
プチンと切れた 私の応酬
無益な戦いは ただただと
時間だけを 消費しただけだった
普段のストレスも 合ったのだろう
アルバイト君は スッキリと去ってゆく
後を 私は付いて壱階に降りてゆき
アルバイト君が ギョッとした目で
振り返る そこに私が居た
私も 真逆の振り返りがあるとはと……
弐人 意味の無い沈黙と……
気まずい 見つめ合う瞳と瞳?
均衡を 破ったのは 当然
アルバイト君 お前じゃ無いのかい?
ツッコミは 軽く受け流しましょう!
何ですか? まだ 何か?
いやいやいやと 両替機を指差し
嗚呼……どうぞと 軽くいなしてくれた