1.2
家着いたらエリンは既に椅子に座っていた
「遅い、もう食べようかと思った早く座ってもう腹ペコなの」
エリンはナイフとフォークを持っていつでも食べられるように準備をしていたテーブルには、俺と父さんの分の朝食が準備してあった流石は妹仕事が早い
「待たせてすまない、リム落下鳥は裏に置いて早く食べよう」
「おう!エリンをこれ以上待たせるわけには行かない急ごう父さん」
落下鳥を家の裏の日陰になる場所に置いて父さんと一緒に急いで戻った
テーブルに着き椅子に座り手を合わせて
「いただきます」
我が家では朝は必ず一緒に食べるのがルールだ、父さん曰く家族一緒に食べたら何時もの三倍は美味いから朝だけでも一緒に食べようとのことだ
おかしいな、父よ俺は5倍は美味いぞ
「美味しい流石私ね」
エリンはナイフで卵焼きを切り黄身を白身と合わせながら食べている
うん流石はエリン一番美味い食べ方をしている
「そうだな流石は俺の娘だ、料理も天才すぎて父さん・・・・泣きそうだよ」
そうだね父さんエリンは料理も
・・・・・・・いや今日も昨日も一昨日も、いやここ数年ずっと俺が作ってるんだけど、・・・・おかしいな何時の間にか今日の料理はエリンが作ったことになっている
・・・・・・はっ!そうか可愛い妹パワーで俺の普通料理が絶品料理にレベルアップしたのか流石はエリン
凄すぎだよ
「そうだね父さん俺の料理がエリンパワーで伝説級の味に変わったんだね」
「はぁ
何言ってんの?キモいんだけどあと私がお皿によそって準備したんだから私が作ったのよ。勝手に自分の手柄にしないでくれる?」
そうか、だからエリンが嫌いなニンジーンが俺の皿に、やけに多いと思ったらそうだったのか
なるほどなるほど
「・・・・つまりこの料理は俺とエリンの2人の協力によって出来た料理とゆうことか!
済まないエリン兄いちゃんが愚かだった、この料理は俺とエリンの料理だった」
「うわ〜キモい、やっぱいいやアンタと協力なんて思うとほんと無理だわ、もうアンタの料理で良いやご馳走さまでした」
気が付いたらエリンは完食していて手を合わせていた
皿を台所の流しに置いてそそくさと自分の部屋に戻り行く時に俺は思い出した
今日の朝ごはんのスープにはエリンが嫌いなニンジーンを入れていたことに
ふふ
どうやら気が付かなかったようだな、我が妹よ兄の作戦は完璧だ、好き嫌いはいけないぞ妹よついに食べさせたぞ
わーはっはっはっはっ!!
俺は喜んだ心の中で小さな俺がガッツポーズをしている。母さん兄は遂にやりました。
「それから、私の嫌いなニンジーンをスープに入れたこと覚えておきなさい、あんたのスープに全部入れたから」
エリンは部屋の扉を開けて黒いオーラを出しながら俺を睨み付けていた
母さん、俺はまた失敗したようです。心の中の小さな俺よ落ち込むな、次こそは決めるぞ
くっ無念・・・・・
「まぁ頑張れよリム。お前もさっさと食って出掛ける準備をしないとな、ギルドにいる仲間を待たせるぞ」
父さんは皿を下げ裏に行った、おそらく落下鳥をさばくのだろう
俺もさっさと食べようスープの底にはニンジーンがたくさん入ってた
俺は口一杯にニンジーンを含んだ
うん、美味い
見いてください母さんリムは諦めません
必ずエリンにニンジーンを食べさせてみせます。
母さんが頑張りなさいと言った声が聞こえた気がした
リム「母さんは死んでないよ!」