9話 王宮図書館にて
「本当に来てしまってよかったのかしら……」
あの後、悩んだ末に光属性の本をやはり借りたいと思い、
晩御飯の時間に家族が集まったタイミングで殿下からの提案を父に話をしたのだ。
お父さまや兄上は一瞬驚いた顔をしたのだが、すぐに手紙で王宮に聞いてくれると話してくれた。
「おやおやここにきて急に不安になったのかい?
大丈夫だよ、私もローエンも一緒だからね。
仕事を終えたら迎えに行くから」
馬車に揺られながら思わずでた私の独り言が隣に座ったお父さまにばっちり聞こえたらしい。
お父さまはそう優しげな笑みを浮かべてそうなだめてくれた。
私のむかえに座るローエン兄さまは何もいわないものの、父の言葉に頷いてくれていた。
「ありがとう。お父さま、ローエン兄さま」
そう話していると丁度王宮に馬車が着いたようでゆれが止まってすぐに従者がドアを開いてくれた。
先にローエン兄さまが降りると父が続いた。
最後に私が出ると、兄さまが手を差し伸べてくれたので手をとりゆっくりと降りる。
お父さまとお兄さまはそれぞれ王宮に用事があるらしく、終わるまで私は一人で図書館で待つことになっていた。
一番先にローエンお兄さまと別れた後にお父様が図書館まで送り届けてくれた。
「話はもうつけているから入り口で名前を名乗れば、すんなり入れるからね」
「わかりました」
「それじゃあね、僕のかわいい駒鳥ちゃん。いい子にしていてね。すぐにむかえにくるから」
そういうと父は踵を返して王宮へと戻っていった。
その背中を見送った後、私も図書館へと入っていくのだった。
…
……
父に言われた通り、入り口の受付で名前を名乗るとすんなりと図書館へと入れた。
国で一番といわれるとおり、本当に色んな本が陳列されていて心が高鳴った。
(なんて宝の宝庫なの!!!)
光属性の本以外にも見たいというはやる気持ちを抑えながらまず最初に光属性の本を探す。
司書に聞いて案内された場所に数冊の光属性の魔法の本が並んでいた。
(あんなに探してもなかなか見つからなかった光属性の専門書が何冊もあるなんて流石だわ)
司書に礼を述べると、その中からいくつか良さげなのを3冊ほど選び近くのソファーへと腰掛ける。
王宮図書館ということもあり、ソファーもすわり心地がとてもいい。
「……さて、それじゃあ読みますか」
そう一人で呟くと、まず一冊目の専門書をわくわくした気持ちで開くのだった――。
…
……
「――お気に召したものがあったようでよかったな」
真剣に本を読み更けていると急に声をかけれ、思わず肩が震えた。
視界を本から声の主のほうへ向けると、相手は私のその様子に逆に驚いた後、少し笑う。
「すまない。驚かせるつもりはなかった」
そう謝るのは、この図書館への入場を許可してくれた殿下だった。
慌てて私はソファーから立ち上がり、淑女の礼をする。
「いえ! 私も熱中していたのもので……!! 殿下は、何か探しものでこちらに?」
「ああ。複合属性の魔法について調べものをしていたら令嬢の姿が目に入ってな」
そう答えた殿下は少し分厚い本を小脇に抱えてる本の表紙をちらりとこちらへ見せる。
その本には殿下が述べたとおり、複合属性の魔法についてと題が書かれていた。
いつか殿下のようにその高等な魔法技術も学びたいと思っている最中、
感謝を述べなければいけないことに気付き、再び殿下へと頭を下げて口を開く。
「殿下のお陰で光属性の専門書を読むことが出来たので本当に助かりました。ありがとうございます」
「いや、この間も言っただろう、カメリア令嬢が光魔術をよく理解し魔術を扱えるようになれば国としても喜ばしいからな」
「もちろん、魔法をきちんと扱えるようになった際はこの恩を必ずお返しいたします」
「ふっ、律儀だな。ならな私もカメリア令嬢の成長、楽しみにしている。では……またな」
「はい! 殿下の期待に添えるようカメリア・ヴォワトール、頑張ります!」
そんな私の返事に殿下はふっと柔らかな笑みを浮かべると、出口へと歩いていった。
殿下の背中が見えなくなった頃、私の体の力が抜けた。
「まさか、ここで会うなんて」
しかし少し考えても見れば、殿下が住んでいる王宮内にあるのだから出会う可能性があるのは当たり前だと気付く。
(それにしても本当に寛大な方というか……優しいな。さすが未来のボーべニア国王)
国の未来へを重んじての殿下の勤勉さや人を思いやる優しさに、改めて尊敬の意を抱く。
(この恩を少しでもお役に立たねば……!)
(もちろん魔法の技術もそうだし……恋のキューピットとしても!!)
そう、忘れていけないのはここは恋愛シュミレーションゲームの世界。
ここまで良くしてもらったランベルト殿下には、オリヴィア同様幸せになってほしいと思うのだった。
そう思うと、一番おすすめなのは
「本当に来てしまってよかったのかしら……」
あの後、悩んだ末に光属性の本をやはり借りたいと思い、
晩御飯の時間に家族が集まったタイミングで殿下からの提案を父に話をしたのだ。
お父さまや兄上は一瞬驚いた顔をしたのだが、すぐに手紙で王宮に聞いてくれると話してくれた。
「おやおやここにきて急に不安になったのかい?
大丈夫だよ、私もローエンも一緒だからね。
仕事を終えたら迎えに行くから」
馬車に揺られながら思わずでた私の独り言が隣に座ったお父さまにばっちり聞こえたらしい。
お父さまはそう優しげな笑みを浮かべてそうなだめてくれた。
私のむかえに座るローエン兄さまは何もいわないものの、父の言葉に頷いてくれていた。
「ありがとう。お父さま、ローエン兄さま」
そう話していると丁度王宮に馬車が着いたようでゆれが止まってすぐに従者がドアを開いてくれた。
先にローエン兄さまが降りると父が続いた。
最後に私が出ると、兄さまが手を差し伸べてくれたので手をとりゆっくりと降りる。
お父さまとお兄さまはそれぞれ王宮に用事があるらしく、終わるまで私は一人で図書館で待つことになっていた。
一番先にローエンお兄さまと別れた後にお父様が図書館まで送り届けてくれた。
「話はもうつけているから入り口で名前を名乗れば、すんなり入れるからね」
「わかりました」
「それじゃあね、僕のかわいい駒鳥ちゃん。いい子にしていてね。すぐにむかえにくるから」
そういうと父は踵を返して王宮へと戻っていった。
その背中を見送った後、私も図書館へと入っていくのだった。
…
……
父に言われた通り、入り口の受付で名前を名乗るとすんなりと図書館へと入れた。
国で一番といわれるとおり、本当に色んな本が陳列されていて心が高鳴った。
(なんて宝の宝庫なの!!!)
光属性の本以外にも見たいというはやる気持ちを抑えながらまず最初に光属性の本を探す。
司書に聞いて案内された場所に数冊の光属性の魔法の本が並んでいた。
(あんなに探してもなかなか見つからなかった光属性の専門書が何冊もあるなんて流石だわ)
司書に礼を述べると、その中からいくつか良さげなのを3冊ほど選び近くのソファーへと腰掛ける。
王宮図書館ということもあり、ソファーもすわり心地がとてもいい。
「……さて、それじゃあ読みますか」
そう一人で呟くと、まず一冊目の専門書をわくわくした気持ちで開くのだった――。
…
……
「――お気に召したものがあったようでよかったな」
真剣に本を読み更けていると急に声をかけれ、思わず肩が震えた。
視界を本から声の主のほうへ向けると、相手は私のその様子に逆に驚いた後、少し笑う。
「すまない。驚かせるつもりはなかった」
そう謝るのは、この図書館への入場を許可してくれた殿下だった。
慌てて私はソファーから立ち上がり、淑女の礼をする。
「いえ! 私も熱中していたのもので……!! 殿下は、何か探しものでこちらに?」
「ああ。複合属性の魔法について調べものをしていたら令嬢の姿が目に入ってな」
そう答えた殿下は少し分厚い本を小脇に抱えてる本の表紙をちらりとこちらへ見せる。
その本には殿下が述べたとおり、複合属性の魔法についてと題が書かれていた。
いつか殿下のようにその高等な魔法技術も学びたいと思っている最中、
感謝を述べなければいけないことに気付き、再び殿下へと頭を下げて口を開く。
「殿下のお陰で光属性の専門書を読むことが出来たので本当に助かりました。ありがとうございます」
「いや、この間も言っただろう、カメリア令嬢が光魔術をよく理解し魔術を扱えるようになれば国としても喜ばしいからな」
「もちろん、魔法をきちんと扱えるようになった際はこの恩を必ずお返しいたします」
「ふっ、律儀だな。ならな私もカメリア令嬢の成長、楽しみにしている。では……またな」
「はい! 殿下の期待に添えるようカメリア・ヴォワトール、頑張ります!」
そんな私の返事に殿下はふっと柔らかな笑みを浮かべると、出口へと歩いていった。
殿下の背中が見えなくなった頃、私の体の力が抜けた。
「まさか、ここで会うなんて」
しかし少し考えても見れば、殿下が住んでいる王宮内にあるのだから出会う可能性があるのは当たり前だと気付く。
(それにしても本当に寛大な方というか……優しいな。さすが未来のボーべニア国王)
国の未来へを重んじての殿下の勤勉さや人を思いやる優しさに、改めて尊敬の意を抱く。
(この恩を少しでもお役に立たねば……!)
(もちろん魔法の技術もそうだし……恋のキューピットとしても!!)
そう、忘れていけないのはここは恋愛シュミレーションゲームの世界。
ここまで良くしてもらったランベルト殿下には、オリヴィア同様幸せになってほしいと思うのだった。
そう思うと、一番おすすめな相手はオリヴィアだ。
オトセカの王道正統ルートを選べば、二人とも幸せ間違いなしなのだ。
(といってもゲームの世界だといってもあくまで今の私にとっては現実世界だし、
全てうまくいくとは限らない)
(まあ最悪、オリヴィアが他の人を選んだとしても、
殿下には、セシリーナ令嬢もいるし……ヤンデレ化しなければ大丈夫しょう、多分)
そう名前が脳裏によぎる悪役令嬢として登場するセシリーナ令嬢について
一瞬の間考えるも首をふる。
(オリヴィアが他の相手を好きになったら考えるか……)
(だって、まだ物語が始まるのはもう少し後だもの)
そう結論づけると、考えるのをやめてもう一度勉強へと思考を戻すことにするのだった。
お久しぶりです……!
久々の投稿となりましたがゆっくりですが投稿再開できればとおもってます……!
久々のため少し設定や口調にずれがあるやもですがすみません!
のんびりと更新を待っていただけると嬉しいです!




