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アシスタント

「ダンジョン作り、ですか?」

「ああ。今はまだ俺一人でも手は回っているが、今後ダンジョンが広くなってきたらさすがに回らなくなりそうだからな。そうなる前に備えておこうと思ったんだ。ジルは優秀だしな」

「お褒めにあずかり光栄です。……そうですね、それでアレス様のお役に立てるのでしたら、是非」


 そういってジルはやる気を見せた。


 するとダンジョンコアの機能に突如、「アシスタント」という新しい項目が追加される。


 これも今までのダンマスシリーズにはなかった仕様だ。パネルで選んでみると、ジルの能力値のようなものが表示された。


――――――――――

ジル

種族:魔族

レベル:1

罠術:1

編成:1

計略:1

収支:1

スキル:なし

――――――――――


「これは……」

「……? アレス様、どうかされましたか?」

「いや、何でもない」


 俺はそう言いながら、一つ一つの項目の説明を見る。罠術のステータスは、罠同士の連携などの習熟度を示すようで、これが高いと罠の扱いに長けているということのようだ。同様に編成の場合は魔物の部隊編成に関する習熟度、計略は冒険者の裏をかいて騙したりといったことの能力らしい。最後の収支は、どれだけマナを得るために工夫するかといった部分に影響を与えるという。


 スキルは今のところ持っていないが、これはおそらくレベルや各能力を育てることで習得していくものなのだろう。


 さて、となると重要なのはどうやってジルの能力を育てていくかという部分になるのだが……こればかりはよく分からない。まあたぶん俺がダンジョンの作り方についてジルに教えていけば、少しずつ成長していくはずだ。


 とりあえずこのアシスタント機能はダンジョンのどの範囲をジルの担当にするかも細かく設定できるようで、冒険者がダンジョンの構造を学習するために頻繁に作りなおす必要が出てきた現状としては、早い段階でジルに担当範囲を割り振れるようになればかなり有用そうだった。


 ただ不安なのはジルの能力値だ。いくらあれば充分なのかはよく分からないが、オール1のままではさすがに使い物にならないだろう。俺は少し考えて、まずはジルの教育を優先することにした。


 ということで一旦ダンジョンの拡張は後回しにして、しばらくは今まで通り俺がダンジョンの作り替えを全て担当しながら、マナを集めていくことにする。




「――アレス様、こんな感じでいかがでしょうか?」

「ん、ああ……罠の配置に関しては飲み込みが早いな」

「ありがとうございます」


 俺は数日かけてジルに罠に関する知識を教えていき、罠術の能力が3に上がった段階で実際に部屋を一つ任せてみた。


 そうしてジルの手によって出来上がった部屋は充分に実戦的といえるもので、完成度が高い罠配置をしている。これならそのままでも問題なさそうだ。


 一方で、ジルは魔物の編成に関しては飲み込みが悪かった。他の能力と比べても明らかに成長が遅いようで、編成の能力だけは未だに1のままだ。


 どうやらジルには得意不得意があるようで、罠術は得意だが編成は苦手、計略と収支は普通という感じになるらしい。


 ということで現在のジルの能力はこんな感じだ。


――――――――――

ジル

種族:魔族

レベル:1

罠術:3

編成:1

計略:2

収支:2

スキル:なし

――――――――――


 能力は成長しているが、レベルは上がっていない。あとスキルもまだ増えていなかった。


 このあたりの条件はまだよく分からないが、もしかしたらジルの作った部屋が実戦で戦果を挙げることが必要なのかもしれない。


 ということで侵入者に学習されてしまってヒット率の落ちた罠の配置変更なんかもジルに少しずつ任せてみることにする。


 俺の指示を聞いたジルは、重要な仕事を任せられたということで意気込んでいる様子を見せた。優秀でやる気のある配下というのはかわいいもので、もっと色々なことを教えて成長させてやりたくなる。


 ダンマスはダンジョンを作るゲームであるけど、今作はもしかしたらこうしてアシスタントの育成にハマるプレイヤーも続出したのではないだろうか。


 そう考えると気になるのはアシスタントの項目の空欄だ。もしかしたらジル以外にも、こんな風に育成の出来るアシスタントというのが仲間になるのかも知れない。何にせよそうした仲間の加入イベントの発生条件は手探りで探していくしかない。


 それに前作までと変わっていなければ部隊に編成出来るユニークユニットなんかも仲間になるはずなので、イベントを発生させるためにも様々な魔物を召喚したり、色んな種類の罠を使ったりといったことを試していく必要があるだろう。


 まあそのあたりはもう少しダンジョンが広くなって、マナにも余裕が出来てからでいいか。


 ということでそんな風にしばらくはのんびりとした感じで、俺はダンジョン運営の基盤を整えていくことに注力するのだった。


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