命名。ピーチボーイ純情野郎!
「んーで、アンタ
名前どーすんだい?」
「ハァ、とりあえず、名無しの権平では・・・。」
「却下だね。」
「ああ、ダッセェな・・・。」
「えぇー(汗)」
少年の一時的な呼び名とは言え、何かは付けたいと思い、無難なものを選んでみたのだが、老人二人からアッサリ却下されてしまった。
「では、どんな名前なら良いのでしょうか?」
「うーん・・・」
「そうさねぇ・・・」
二人は軽く思想の波へ漂ってしまったようだ。
これで、しばらくは静かな時間が過ごせるのではなかろうか。
少年がそう気を抜いた時だった。
「彼は桃から出てきましたね。」
「そうですわね、確かに桃から出てきました。」
執事のジョンとメイドのフランソワが感情を込めない平坦な声で告げた。
「良し、ピーチ・ボーイ純情野郎!」
「桃クロデリシャスペシャルフラッペ!」
「・・・ぅわぁ・・・・(汗)」
よりにもよって、ロクな名前が出無いっ!!
というか二人ともネーミングセンス最悪じゃん!!
こんなん名乗ってしまったら、一生ネタにされること請け合いだよっ!!
「あの・・・もう少しこう・・・大人しいと言いましょうか、和風な名前をですねぇ・・・?」
少年は焦った。
焦ったからこそ、マシな名前をと言えない気持ちを込めて『和風』と方向性を求めた。
「桃も李も桃の内李も桃も桃の内之条左衛門!」
「桃李桃子!」
「あの・・・ てゆーか桃子って女の子の名前じゃ・・・・(涙)」
この二人に任せていたら、どんどん酷い名前を付けられそうで怖いっ!!
「では、桃野上山桃川桃之桃右衛門などは如何でしょうか?」
「お? 渋いじゃねぇ-か、ジョン。」
お爺さんは嬉しそうだから困った。
ちょっと渋すぎて、そこら辺の不良共に難癖付けられそうな名前に見えてしまうのはボクだけだろうか・・・。
「桃の字が多すぎる気がするんですけど・・・。」
「では、桃太郎侍などは?」
メイドさんまで悪ノリしてませんか?(泣)
「天才キタコレ!
採用っ!!」
「ぇっ!?
えぇぇぇぇぇぇーーーーっ!?」
お婆さんが一発で採用を決めてしまったよ!?
嘘でしょ!!
「いや、待ってください。
『桃太郎』で良くありませんか?
侍になるかどうかなんて、未だ分からない訳ですし・・・。」
「えー カッコイイ名前だと思うけどなぁー」
「ああ、久々に魂にグっと来るモノがある名前だったゼ?」
既にお爺さんとお婆さんの二人の仲では『侍』が規定路線ですかそうですか。
「それに・・・
どうにも僕には、お侍という雰囲気を自分でもあまり感じないのですけど・・。」
「「あー。うん。」」
え、ちょっと待って。
ここで盛大に納得されても、ソレはソレでとっても傷付くよ?
『命名。桃太郎(仮)』
とりあえず、ボウの名前は桃太郎で落ち着いたようで良かった。
本当に良かった。
めでたし、めでたし。
ネーミングセンスって大事ですよねー・・・(白目)
『妹がヤンデレ過ぎて怖い件について』
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