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『荒唐無稽版 桃太郎』  作者: 所天駄
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そして、誰も居なくなった・・・・。


洞窟の中は薄暗く、まるでダンジョンのように曲がりくねっていて、所々が枝分かれした道になっていた。


「コレは・・・・。」

「小鬼どもの棲み処じゃわい。

どうやら左じゃな。」

「誰だオマエっ!?」


ツッコミと共に洞窟の床へ、手を押し当てて、すり減り具合を確かめる真似をしていた駄犬の尻を蹴り上げる。


「キャイーーーーンっ!!」


蹴り上げた衝撃と激痛に、ピョーンっと洞窟の奥へ飛んで行ってしまう駄犬の回収は、最後にしよう。


「・・・・ク。

コレで、残るは俺と桃っちだけか・・・・。

おのれっ! 鬼どもめっ!

小賢しい策略をっ!!」


キジが悔しそうにギリリと歯軋りをする。


「嗚呼。先ずは、サオリさんを探そう。

全てはそれからだ。」


ちょっと真面目な顔をして、僕も応じる。


その矢先だった。


「ム・・・・?

なにやら、向こう側から人の話し声が聞こえる気がする・・・・」


そう告げると、キジまでダッシュで暗闇の中へ消えてしまった。


「ちょっとぉぉぉーーーーっ!?」


マズイ。


真っ暗闇の中で、懐中電灯一つ。

僕は取り残されてしまった。


暗闇の迷子。

嫌ですねぇー



キョロ ( ̄д ̄*)))(((* ̄д ̄) キョロ


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