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『荒唐無稽版 桃太郎』  作者: 所天駄
24/27

知将シロ吠えるっ!


『~ 前回からのあらすじ


陸路、長旅を終えた勇者桃太郎一行は、知将こと私・犬飼山志郎が召喚に成功した謎の黒塗りタクシーにて、『鬼ヶ島』まで辿り着いた。


しかし、そこで一行が目にした物は、なんと、偽装を施された一見すると平和に見える『鬼ヶ島リゾートランド』の姿だった。


人々が平和に暮らし、誰もが憧れるユートピアがそこに出現していたのだっ!


鬼どもの策略に気付くこと無く、平和な暮らしに騙されてしまう桃太郎一行。


だが、そこでWATASHIこと、犬飼山志郎青年が、その偽りの姿を暴くっ!


ババーンっと格好良い効果音と共に、手下のキジとサルを従えて、薬で目がイッちゃってる桃太郎へ、凛々しい犬飼山志郎青年がビンタを喰らわす。


「目覚めろっ! 太郎っ!!

これは、幻だっ!!

偽りのユートピアなんだっ!!

ここは・・・・

ここは、本当はデストピだったんだぁーーーっ!!」


なんだってぇーーーーーっ!?


驚愕に限界まで目を見開く太郎少年。

私は、彼をしっかりと支えながら、力強く頷く。


「さあ。私が所有しているクルーザーがある。

ちょっと小さいが、なぁに、ほんの300tくらいさ。

多少揺れはするだろうが、『鬼ヶ島』の真の姿へ近づくくらいは平気さ。

さあ。私と共に、私の知略と共に、私の素晴らしい知略と共に、鬼どもへ正義の鉄槌をくだしに行こうじゃないかっ!!」


私の素晴らしい演説に、周囲に居る太郎少年とサル、キジも感激の涙を流している。


ふ。サルよ。私に惚れるなよ?


さあ、続きを請うご期待っ!!』



「って、ナニ勝手に出鱈目をブログにUPしてるんじゃぁーいっ!!」


僕は、両手で巨大なハリセンを駄犬シロの後頭部へ直撃させた。


なにやら、ブツブツ独り言を繰り返しながら、タブレットを弄っていると思って、後ろから覗き見したら、自分だけが活躍しているように書いてやがった。


しかも、ご丁寧にクルーザーに乗り込んで、鬼ヶ島へ目指している写真までUPしちゃってるし。


本当に目を離すとロクなことをしない駄犬だ。




駄犬の妄想ということです


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