知将シロ吠えるっ!
『~ 前回からのあらすじ
陸路、長旅を終えた勇者桃太郎一行は、知将こと私・犬飼山志郎が召喚に成功した謎の黒塗りタクシーにて、『鬼ヶ島』まで辿り着いた。
しかし、そこで一行が目にした物は、なんと、偽装を施された一見すると平和に見える『鬼ヶ島リゾートランド』の姿だった。
人々が平和に暮らし、誰もが憧れるユートピアがそこに出現していたのだっ!
鬼どもの策略に気付くこと無く、平和な暮らしに騙されてしまう桃太郎一行。
だが、そこでWATASHIこと、犬飼山志郎青年が、その偽りの姿を暴くっ!
ババーンっと格好良い効果音と共に、手下のキジとサルを従えて、薬で目がイッちゃってる桃太郎へ、凛々しい犬飼山志郎青年がビンタを喰らわす。
「目覚めろっ! 太郎っ!!
これは、幻だっ!!
偽りのユートピアなんだっ!!
ここは・・・・
ここは、本当はデストピだったんだぁーーーっ!!」
なんだってぇーーーーーっ!?
驚愕に限界まで目を見開く太郎少年。
私は、彼をしっかりと支えながら、力強く頷く。
「さあ。私が所有しているクルーザーがある。
ちょっと小さいが、なぁに、ほんの300tくらいさ。
多少揺れはするだろうが、『鬼ヶ島』の真の姿へ近づくくらいは平気さ。
さあ。私と共に、私の知略と共に、私の素晴らしい知略と共に、鬼どもへ正義の鉄槌をくだしに行こうじゃないかっ!!」
私の素晴らしい演説に、周囲に居る太郎少年とサル、キジも感激の涙を流している。
ふ。サルよ。私に惚れるなよ?
さあ、続きを請うご期待っ!!』
「って、ナニ勝手に出鱈目をブログにUPしてるんじゃぁーいっ!!」
僕は、両手で巨大なハリセンを駄犬シロの後頭部へ直撃させた。
なにやら、ブツブツ独り言を繰り返しながら、タブレットを弄っていると思って、後ろから覗き見したら、自分だけが活躍しているように書いてやがった。
しかも、ご丁寧にクルーザーに乗り込んで、鬼ヶ島へ目指している写真までUPしちゃってるし。
本当に目を離すとロクなことをしない駄犬だ。
駄犬の妄想ということです




