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『荒唐無稽版 桃太郎』  作者: 所天駄
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『県都帝王覇者タクシー』をご利用いただきありがとうございます!


「あ、タクちゃん?

あーオレオレ。うん、うん、あ?

あ、うん。


とりあえずぅー、一本送ってくんない?

あ、うん。

うん。うん。


あー

『OKYM―CITY北区セントラル』


あ、店の方じゃなくて。


あ、うんうん。

事務所の方ねー。


あ。

うん。うん。


じゃ頼むわぁー


シクヨロ~!」


とりあえず、キジにタクシーを呼び出してもらうことには成功したらしい。


「サオリさん。

ここからは危険が一杯待ち構えている事でしょう。

僕が貴女をお守りしますっ!!」


キジがタクシーを呼んでいる間に、僕はサオリさんの美しい手を握りしめて、目を見つめながら告げてみた。


所謂いわゆる愛の告白というヤツだ。


いや、これは美しい女性を護るための『愛の騎士の誓い』とでも言うのかな。


「人がタクシー呼んでる間に、ナニイチャついてんだよぉー?

あん?」

「いや、僕は『愛の騎士の誓い』をだな・・・・」

「二人ともっ! あたいなんかの為に争うんじゃないわよっ!」


あれ?


サオリさん、なんかノリノリじゃね?



“ブッブーーーーッ!!”


三人でガヤガガヤとやりとりしてたら、タクシーが事務所の前に到着したようだ。


「とりあえず、下へ降りよう。

タクシーが到着したみたいだから。」


僕が提案すると、二人も素直に従ってくれた。


あ、このまま放置したいけど、未だ薬の影響が抜けきっていないのか、ボンャリとしたままな駄犬も、一応拾って行かなくちゃ。


「キジさん。ソッチ持ってもらえますか?」

「だから、ハヤブサだって・・・ あーもういいわ。

OK、オレこっち持つから、桃っち足な?」

「OK」


とりあえず、二人がかりで駄犬を運ぶ。


面倒なので、駄犬はトランクルームへ押し込んでおいた。

※実際にやると犯罪行為です。絶対に真似しないように!


県都帝王覇者ケントテイオウハシャタクシー』


ツッコミどころが多い名前が書かれた一台の黒塗りタクシーが停車している。


「タクちゃぁーん、速攻来てくれて、アリガトーなー!」


「まあ、ハヤブサ先輩の頼みっすからねー」


ちょっと怖そうな感じのソリコミ入ったお兄さんが運転手だった。


「よろしくお願いします。」


僕は、ペコリと頭を下げて挨拶する。

何事でも、挨拶は基本だもんね。


「ああ、太郎さんっすね。

できる所までは、付き合わせて貰いまさぁ」


そうタクさんは、気さくそうに笑いかけてくれた。


この人、意外と良い人じゃないだろうか。




そんなタクシー実在する訳も無く・・・・(検索ではヒットしなかったけど・汗



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