鬼ヶ島へはタクシーで行くべし
雉島もとい、魂名として、ヤハブサさんが、カッタルそーにリーダーである僕に話しかけて来る、
「あ。とりあえず、歩きなんてダルいんでぇー
タクシー使ってイイっすかぁ?」
「・・・そこまでのお金がありませんけど(汗」
「マジっすかぁ!?」
いや、どうしたら、そんな簡単にタクシーで鬼ヶ島へ行こうだなんて考えられんの?
僕にとっては、ソッチの方が『マジッスカぁ!?』って、百万回くらいツッコミたいんですけど!?
「っかぁーーーーー、ショボイッスねぇー」
「ハヤブサ雉さん! ショボイ言うなしっ!!」
「クラァっ! 人の魂名混ぜんなしっ!
混ぜるな! 危険っ! だぞっ!!」
「あーハイハイ。」
ダメだ。
完全に今回の『鬼ヶ島へ鬼退治ミッション』は、全然クリア出来る気がしない。
かつて、偉大な名指導者が、残した伝説の名ゼリフに『諦めたらソコで~』と言うのが思い浮かんだけど、監督。
もう僕リタイヤしても、イイッスよね?
あ。鬼ヶ島へ行かなかったら、地獄の特訓追加メニューが待ってるんだった・・・・。
あー、いっそこのまんま、サオリさんと二人だけで、青い海、白い砂浜まで愛の逃避行したいなー。
僕がそんな風に、現実逃避を励んでいると。
「太郎さん。このまんま、タクシー使いましょ?」
「ハイっ!?」
サオリさんまで何を言い出すんだっ!?
◆
「どーせコイツなんて、散々今まで女に貢がせて、No.1ホスト気取ってたんだから、その分を還元させましょうよ!」
サオリさんが、超冷静に美しい顔に満面の笑みをたたえて、雉もといハヤブサを指差している。
「ってオレからかよぉーーーーーっ!?」
この時ばかりは、盛大に大声を上げて、不服そうにアピールしてくるハヤブサ。
うん。そろそろ本来の役割である『雉』に戻しても良いんじゃないだろうか?
一々ややこしいし、『ハヤブサ』よりも『キジ』の方が短いし、呼びやすいからね。
「それは、ナイスなアイディアですね!
雉さん。タクシー代、とりあえず立て替えておいて下さい。
頼みますね!」
「貸して」ではなく、「立て替えて」と言ったのが、我ながらミソだ。
借りたら返さなきゃいけないけど、建て替えなら、鬼ヶ島で何か見つけたら、そこから返しておけば良さそうだし。
うん。今回は、我ながら名案だと思うぞ。
ところで、タクシーは捕まったとしても、肝心の『鬼ヶ島』まで乗せてはくれるのだろうか?
不定期投稿なるかなと?
とりま、書けそうなときに、少しずつ書いていければと思います。
できれば、やっぱり最後まで書いた方が、スッキリするかなと。