世紀末覇者現る!?
パラリラパラリラパラリラっ!!
パフォォーーーーンっ!!
ブゥオオオオオオンっ!!
ブオンっ! ブォオオオオオンっ!!
バロロロロッロロロッロロロロッロロロッ!!
僕とシロの周囲を耳を劈く喧しいエキゾーストノートが響き渡る。
先程、地平線の向こう側から現れた世紀末風なバイクと四輪や三輪のバギー、ゴテゴテ鋲付きの装甲車に乗った者たちが、僕たちを取り囲んだのだ。
「オウオウ、兄ちゃんたち。
ココをドナタのシマだと知って、歩いてんだぁー?
アァーン?」
「ヘッヘッヘッヘッヘー
俺様たちを誰だと知って、素通りしようってんだぁー
あぁぁぁー?」
「クックックックックックッー
今夜は久々にコイツらでサバトかぁー
アァァァーン?」
頭にリベットとか舌にピアスとか、モヒカンスタイルなお兄さんたちがゾロゾロと出て来た。
「・・・ぅわぁぁー
こーゆーの初めて見た気がするなぁ・・・」
「しまった、まさかコイツらは・・・
アノ、伝説の渦潮雷電の連中じゃ・・・!?」
ナニソレ?
洗濯機とか地方特急の名前?
えと、どうして平和なハズの日本で、そんな物騒な連中が暴れ回っているの?
お巡りさんは?
自衛隊は?
あ、その前に『鬼ヶ島』に『鬼』が棲んでる時点で、僕が知ってる日本とは違うのかぁーーーっ!!
そっか、ハッハッハー
コイツは一本取られちゃったな。
あれ?
今一瞬だけ、「僕が知ってる日本」って・・・?
「オイオイ、兄ちゃん、あんまりビビっちまって、無視かぁー?
アアーン?」
「コッチのメガネ兄ちゃんなんか、完全に顔面蒼白だぜぇー
ヒャァーッハッハッハァーっ!!」
「オラっ!
なんとか言えよっ!!」
一人のモヒ頭が、僕の胸倉を掴んで無理やり引き摺り回そうとした。
その時だった。
「止めな。
お前たち。」
モヒ集団の奥から、鋭く、そしてゾクゾクする程の美しい声がした。
「あ、姐さん・・・。」
「へ、ヘイっ!!」
屈強な世紀末モヒ男どもを従えるなんて、どれ程の人物なのか・・。
『妹がヤンデレ過ぎて怖い件について』
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