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柚子は九年の花盛り

作者: 誰か

「わあ、きれいな花束、これを先生に?」

「そう」

「ありがとう、でもどうして?」

「彼氏とケンカした先生のために、そなえようと思って」

「供養しないで!」


「この花は、ペチュニア、バーベナ、ラベンダーね」

「ちゃんと食べられる花にしたから」

「さて、どう料理してくれよう」


「でも花束は嬉しいな」

「そう?」

「先生だって、花も恥じらう乙女ですから」

「えーっ」

「そこ、飾る努力をして」

「一緒にされて花が恥じてるから、あやまろ?」

「コノッ、あたら若い命を散らすか」


「ねえ、なんで喧嘩したって知ってたの?」

「お母さんに聞いた」

「噂…は、根も葉もなくても、花を咲かせてるよね?」

「言わずもがな、そこに花も、ましてや仏もないよ」


「先生、桃栗三年柿八年って知ってる?」

「もちろん」

「なら柚子は好き?」

「まあ好きかな」

「これから先生のために”備える”から、花盛りを待っててよね」

「桃栗三年柿八年、柚子は九年の花盛り」と続きます。

 柚子の他にも色々なバージョンが存在していますけれどね。

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― 新着の感想 ―
[一言] 檸檬 絵郎様、油断してはいけません。 あのニトログリセリンも、舐めると砂糖のように甘いそうです。 お気を付けくださいませ(笑)。
2018/04/11 22:53 退会済み
管理
[良い点] こんばんは。 私はどうやら、「誰か節」の定義を間違えていたようです。 こんな甘〜いラストが待ってるなんてっ
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