それは夢か
目が覚めた。
そこには、私の知っている風景が広かっていた。
「んん……夢……?」
私はベッドから起き上がる。
私は急いで自分の体を確かめた。夢の中で刀に貫かれていた部分に傷はなく、至って健康な状態に見えた。
「夢オチなんて最低ね……」
それでも夢でよかった。
END
私はそう信じたかった……
だけど、一つのものがそれを否定してしまっていた。
「傷跡が消えてる……」
私が昔、田舎のじいちゃんの家に行ったときにできた傷。屋根に登って落ちたときにできたのだけど、医者には傷は目立たなくはなるが完全に消えることはない、といわれた。
その傷がないのだ。
なんで……?
分からない。
じゃあ、この体はどうなっているのだろうか。傷がないということは私の体ではないということなのか?
私は鏡の前に立ち、ペタペタと私の体と顔を確認していく。
「よかった……私だ」
とりあえず、一安心。
じゃあ、何があったのか。
一つだけ言えるのは、昨日のアレが夢ではなくて、現実であったということ。
そして、何かがあって私は生かされたということ。傷が治っているということはそう言う事だろう。傷跡の方はその副作用かなにかで一緒に消えたのだろう。
「意味がわからないよ…」
推理はしてみたものの、そんなものはアニメとかゲームの中でしか考えられないようなものだ。もう、頭の中がごちゃごちゃである。
「あ……時間……」
そろそろ学校に行く時間だ。正直休みたい気分だけど、少し確認したいこともある。
私は急いで身支度をして、家を出た。




