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プロローグ
「この森にはね、鬼が棲んでるんだって」
「紅い月が昇る夜に鬼に出会うとね」
「魂を奪われてしまうのよ」
「鬼は寂しがりやだから」
「一緒に暮らしてくれる誰かを探すの」
「…今日がその、紅い月が昇る日」
「寂しがりな鬼はいるかしら」
「今日も独りで、待ってるのかな…」
――――あのとき、僕は君に何を言ったらよかったんだろう。答えてくれる君はもう、ここにはいないのに。
「…ここはどこだ」
知らない場所に、知らない私。何もかもが新しく、古くさい世界。ただ覚えているのはひとつの想い。
「会いたい」
――――一体誰に?わからない。わからないのに…ただ、会いたい。
不思議な雰囲気の物語が書きたいと思い投稿しました!これから頑張りますので、よろしくお願いします。