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予報は予報ですよ





神よ、私はあなたを恨みます。神様の判断で俺の髪様はご乱心が秒読みです。降らないっていったじゃん! どーすんのこの状況、傘なし金なし貧乏学生、バイトがないのが唯一の救いです。


俺は今まで回避してきた、雨という雨を全て避け、しのいできた。予報は毎朝チェック、雨の予報が出れば傘は俺の武器とかす。大雨はMyタクシー(親の迎え)を利用するほどだ。ここまで上手く行ってた。

が、しかし!この雨の中バス停まで行けば俺の髪の毛はまさに水を得た魚のように暴れ回るだろう。バス停はこの学校の大半の生徒がうごめく危険区域。その中に爆発ヘアーで行ったりすれば…



あいつ、癖っ毛だってよ。



いやだぁぁ、今まで重ねてきた俺の努力、それが全て崩れてしまう。

あいつ、無理矢理ストレートに見せてんだってよ、とか。うわ、努力マン来たよ、など。考えすぎかもしれないが無いとは言いきれん!これは絶対に避けねばならん。絶対にだ!










…わー、すっごい降ってる。やまなかったかぁ、残念残念。まぁ別に、あとは帰るだけだしね。

部活終わりの昇降口。ピークは過ぎたみたいだけれど、まだ雨はやんでない。でも、これくらいなら走ってバス停まで行けば被害も少ないはず。少し気合をいれて、外へ出る。



「あれ、町田…くん?」


見れば、玄関先で体育座りをしている男の子。見慣れた髪の毛、一目でわかった。


「お、おう。佐久間、今帰り?」


「うん、そうだよ。町田くん、なにしてたの?」


そう聞けば、空を指差した。ああ、町田くんも傘忘れちゃったのか。さしずめ雨宿りってとこか。



「大丈夫、バス停まで走れば対したことないって!」


「いや、あんまり濡れたくないんだよね…」


「大丈夫だってば。さ、行こ!」


そう言って、町田くんの腕を掴む。流石に男子だな、重たい。でも私だって少しは力あるもん、両手で掴んで引っ張りあげ、そのまま手を掴んで走り出した。


「ちょ、佐久間!」


聞こえてたけど、聞こえないふりした。あんまり男の子の手とか触ったことないから、変に緊張した。女の子とは違う、ゴツゴツした手。なんか、意外と肌スベスベだ。ちょっと羨ましい、あと悔しい。





二人で走って二人で濡れて。バス停まで走っていく。不思議と楽しく感じてるのは、私だけなのかな?




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