表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/4

直毛な私





のどかな天気、窓の外を見れば知らない家の知らない猫が気持ち良さそうに屋根の上で日向ぼっこ。なんて普通で退屈な日常だろう。




毛先をくるくる巻いてみる。離せば戻る、私の髪の毛。私の髪はびっくりするほど直毛だ。癖が無くって羨ましいなんて良く言われるけど、私はそんな好きじゃない。

イメチェンは髪を結ぶか長さを変えるか。こんなことしても、結局真っ直ぐには変わらない。なんか、ボリュームがないというか無難と言うか… とにかくあんまり好きじゃないんだ。




他の子みたいに髪の毛で遊んでみたりしたいけど、友達に言ってみればもったいないとか、嫌味か、とか言われる始末。私だって高校生、色んなことがしてみたいのに…



私の三つ前の席。他の男の子よりも少し座高が高い、というか背が高い子。同じクラスの町田くん。別に勝負することでもないけど、私の方が直毛だ。でも、私に似てなかなかまっすぐな髪の毛だ。

町田くんも、色々髪の毛で苦労してんのかなぁ?ワックスとか使ってなさそうだし、いっつも髪はおろしてるしな。町田くんも、色々髪の毛で遊びたいと思ってるのかな。




ふと聞こえた、雨粒の音。見れば空には黒い雲。少しだが、雨も降ってきた。

うわぁ、私今日カサ持ってきてないんだけど…帰るまでにはやんでほしいな。 ちょっと憂鬱になりながら、前を向き直す。町田くんも外を見てた。


…この世の終わりみたいな顔してた。とにかく絶望感がすごい伝わってきた。 雨、嫌いなのかな?



私はそれぐらいの気持ちで、少し見えたまっすぐな町田くんの前髪を見つめてた。






評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ