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魔法使い(30歳・♂・独身)の愉快な転生ライフ  作者: 九十九五十六
序章 転生ライフを楽しもう編
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第三話 童帝は暴走してしまった

長くなってすいません、そしてお久しぶりです!!


にしても気が付いたらPV2600、ユニーク990と驚きが隠せません!!


皆さんありがとうございます、そしてこれからもよろしくお願いします!!

あの後無事に謎のバナナの皮地獄から抜け出して学校まで辿り着いた俺と四葉は今、掲示板に張り出されたクラス分けを一緒に見ているのだが、正直いやな予感がするんだよなぁ…


「あっ、今年も善ちゃんと同じクラスだよ!!また今年もよろしくね!!」


四葉の指差したほうを見てみると、1-3のところに俺と四葉の名前があった。うわぁぁぁーーやっぱりだぁぁぁーー!!何で毎度毎度四葉と同じクラスなんだよ!?かれこれ13年間、幼稚園の年少の頃から一度も離れたことねぇよ!!別に四葉と一緒のクラスになりたくない訳じゃ無いけど正直無茶苦茶怖いよ!!もう偶然とかそういう領域を超えて世界の意思的な何かを感じるよ!!


「ははは、なんかもう高校生だってのにまったく新鮮味がねぇな…」


「もう、ひどいよ善ちゃん!!そんな意地悪言わないでよ…って大丈夫?顔色悪いけど…」


「…ああ、ちょっとトイレ行ってくるから先に教室に行っといてくれ」


そういって心配そうな目で見てくる四葉を尻目にトイレに向かった。実を言うとさっきの四葉のことで気味が悪くなってその場を離れようとした訳ではなく、ただ単純に昨日大丈夫だろうと思って飲んだ賞味期限切れのやくルトのせいでお腹を壊しただけである。








「いやー、スッキリしたー!!」


トイレでの死闘を繰り広げた俺は、トイレから出た後にハンカチで手を拭きながら新たな教室に向かうべく廊下を歩いていた。腕時計を見るとまだ教室への集合時間まで時間があったのでゆっくり校内を見ながら歩いていると、余所見をしていたせいで曲がり角の所で誰かとぶつかってしまった。


「キャア!!」


「うおっと、大丈夫か?」


反射的に抱きとめると、シャンプーのいい香りがした。俺の腕の中にいる人物を見てみると、雪のような白い髪の毛の少し小柄な女の子だった。女の子を抱きしめてしまっている現状にドキドキし、ついでに自分に押し付けられた双丘のマシュマロのような感触を二度の人生で初めて知り(赤ちゃんの頃はノーカン)、感動してしまった。くそ、耐えろ愚息!!いくら感動したからってこんな所でスタンディングオベーションしたらシャレにならん!!くっ、ここは紳士的に離れるしかないか?いや、もう少しこのままでも大丈夫なのでは?なんて考えていると、上目遣いでこっちを見ていた少女の赤い瞳と目が合った。


「すっ、すいません。ちょっと苦しいです…」


「あ、その、すまん!!」


俺は慌てて少女から離れた。少女が苦しそうにしていたから慌てていただけであって、決して少女の上目遣いが決め手となって俺の通天閣が東京タワーになったからではない!!…流石に東京タワーは言い過ぎたかな?それはともかく改めて少女を見てみると、身長は四葉より少し高く、髪は短めで雪のように白く肌も同様に色白で目が赤い。今さっき前世の親友の一人が「アルビノ娘キターーーー」って言ったような気がする、俺疲れてるのかなぁ?あとモデルみたいにスタイルは良くって、胸には漢のロマンがびっしり詰まっている。顔もまた可愛く、まるで絵本から飛び出してきたお姫様のようだ。


「あの、さっきはぶつかってしまったうえに助けていただいて、なんだか本当に申し訳ないです!!って、少し前屈みになってますけど大丈夫ですか?もしかしてさっきぶつかった時にどこか痛めてしまいましたか!?」


ぐはぁ!!そんな純粋な目で見ないでくれ、俺が凄く穢れた人間に思えてくるじゃないか!!ってこんなに良い子をいやらしい目で見ていた時点で穢れているとかいうな!!これは男子高校生(精神年齢46歳だけど…)として普通の反応であって、これに反応しなかったらそいつは不能かBLだ!!


「いっいや、大丈夫だから気にしなくていいよ。それよりも怪我は無かった?」


「あ、はい大丈夫です!!それより本当に大丈夫ですか?」


ちくしょう、この子の優しさに泣けてくるぜ…心の痛みで。ってそういえばこの子の名前をまだ聞いていなかったな、見た感じ同い年っぽいし、それに自己紹介位しないとこの子に失礼だしな。


「いや、本当に大丈夫だから心配しなくていいよ。それより自己紹介がまだだったよな?俺の名前は桜童 善二郎、一年三組だ。よろしくな!!」


「善二郎さんですか、私の名前は淡雪あわゆきです!!よろしくお願いします!!それにしてもびっくりしました、私も一年三組なんです!!なんだか凄い偶然ですね!!」


凄い偶然か…正直しばらく聞きたくないワードだなぁ。それにしてもなんで名前だけなんだ?まぁ何か事情があるかもしれないし、深くは追求しないでおこう。


「あ、大変です!!もう集合の時間まで一分もないです!!急ぐですよ!!」


「え?ちっ、ちょっと待ってくれ!!」


淡雪は自分の腕時計を見ると慌てて俺の腕をつかんで走り出そうとしたが、俺の言うことを素直に聞いてくれた。おそらくさっきぶつかったのも時間が無かったから走っていて俺に気がつかなかったからだろう。しかし俺が自分の腕時計で時間を確認したときはまだ余裕があったはずだと思い出して腕時計を見ると、まだ集合まで五分以上あった。念のため携帯でも確認したが、俺の腕時計と同じ時間だった。


「なぁ、もしかしてお前、遅刻とかしないように時計を五分くらい早めているんじゃないのか?」


「えっ?えーと…そういえばそうだったような気もするです…。すいません、すっかり忘れてたです…」


ああ、なんていうか淡雪は結構慌ただしいな。まぁ、そこがまた可愛いが。


「あんまり気にすんな、俺も気にして無いし。とりあえず、もう少し落ち着いてゆっくり行こう。どうせこの廊下を真っ直ぐ行けば目的の教室だし、何か話しながら歩こうぜ?」


「…はい、分かりましたです!!」


おお、元気になった!!やっぱり淡雪は笑顔が似合うな、会ってまだ一時間も経ってないけど…


「そういえば、今日のお礼とお詫びを兼ねてこの前見つけたおいしい喫茶店をご紹介したいのですが、放課後は時間は空いてるですか?」


「いや、別にたいしたことして無いし、さっきの事も気にしてないからお礼もお詫びもいらないよ」


「えっ、ダメですか?私放課後に友達と寄り道したりする事に結構憧れていたんですけど、少し残念ですけどダメなら仕方ないですよね…」


本音はそれか!!てか会って早々友達かよ!?…けど、落ち込んでいる顔を見ているとなんか罪悪感半端無いから何とかして元気付けないと!!


「いや、お礼やお詫びがいらないって言っただけで、友達と一緒に喫茶店に行くのは大歓迎だぞ!!」


そういった瞬間淡雪はぱぁっと花が咲いたように笑顔になった。


「ありがとうです!!私すっごく楽しみです!!ああ、はやく放課後にならないですかね?」


そんなこんなで気がついたら放課後の予定がきまったところで、いつの間にか教室の目の前まで来ていた。


「お、ここだな。よし、じゃあ入るか!!」


「はいです!!」


そうして俺達は新たな生活に胸を躍らせて教室の中に入った。しかしこのとき俺はまだ知らなかった、この教室での出会いが俺の人生を変えることになるとは…。

新キャラ現る!!そして全然出番のない四葉ちゃん…


でも次は出番があるよ!!(きっと)


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