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魔法使い(30歳・♂・独身)の愉快な転生ライフ  作者: 九十九五十六
第一章 第二の高校生活と第二の転生者!?編
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第十二話 『童帝王の絶対魔法』

なんとか週一で更新できたー!!




今回は説明回で、久々にあの人が出てきます。

 あれからなんとか家に着いた俺は、自分の部屋に着くなりベッドに体を放り投げた。今日はさすがに疲れた、生身で戦った時も疲れたが、特に疲れたのはあの魔法を使った時だ。アレを使ったあと、体の力が全部抜けたかのような感覚に陥り、家まで体を引きずって帰ってきた。おかげでご近所さんに変な目で見られたけどな!!ベッドに寝転がりながら周りを見渡す。そこそこ大きめの質素な部屋であんまり物はなく、唯一あるといっていい本棚の中には漫画や武術の本、魔法の参考にと思って買ったファンタジー系の小説と忌まわしきアノ本が置いてある。


(……んっ?あの本、光ってないか?)


 あの忌まわしき本、『チェリーでも分かる、初心者魔法講座』をよく見てみると何故か光っている。さらに『チェリーでも分かる、初級魔法講座』に変わっている。相変わらず人を馬鹿にしているタイトルに腹が立つが、純粋に興味があるので疲れた体にムチをうって立ち上がってその本を手に取る。新しく内容が増えているのか少し重くなっているのがわかる、それに本の厚さも少し暑くなっている。


「なになに?身体能力強化魔法、肉体能力強化魔法、耐久能力強化魔法、魔力伝導能力強化魔法、それに魔法陣の固定化方法?……地味なんばっかじゃねえか!!」


 なんでだよ!?魔法って言ったら火を出したりとか風を巻き起こしたりとか、そういう派手なもんじゃなかったのかよ!?畜生もっと魔法らしい魔法を教えてくれよ神様!!


「……いや、それでも今までよりかはマシか。今までは土をサラサラの砂に変える魔法とか、ムダ毛を脱毛する魔法とか、そんなんばっかだったもんな~」


 ちなみに源仙に使った魔法はさっき言った土をサラサラの砂に変える魔法で、頑張ってその応用で衝撃で砂が拡散するようにしたんだ。えっ?土じゃなくて小石だった?根性だよこの野郎。他にもないかパラパラとページをめくっていると、ぽとっと何かが落ちた。


「おっと、これは……手紙?」


 落ちた手紙を拾ってみると、『お前の愛しの神様より』と書いていた。ご丁寧に語尾にハートマークをつけて。スッゲェムカついたから破り捨ててやろうかと思ったがなんとか踏みとどまり、手紙を読んでみる。


『童貞……じゃなかった『童帝(どうてい)』よ、久しぶりじゃのう』


ビリィ


 ……オット、チョットテッガスベッテテガミガスウコシヤブレテシマッタ。……いやいや、ここで破ったら負けだ、認めてしまうことになる。それにおそらく重要なことが書いているはずだから、取り合えず手紙の続きを見よう。


『この手紙を見ているということは、何かしらの事件に巻き込まれ、称号の力を発動せざるおえなかったのじゃろう。お主に与えられた称号の力は4つに分けられて封印をされており、今は第一リミットが解放された状態じゃ』


 ほうほう、あれは俺の称号の力だったのかっておい!!その力があんな汚いおっさんを召喚する魔法ってどう言う意味だよ!!というか護身用じゃなかったのか!?


『お主の第一リミットに封印されていた力は、戦闘用装備への換装、そしてお主だけの魔法、『童帝王の絶対魔法(カリス・マジック)』じゃ!!』


 うわぁ、実際に会ってこれを聞かされてたら絶対ここでドヤ顔をするんだろうなぁ……ところで戦闘用装備への換装ってなに?そんなの知らないんですけど!?


『戦闘用装備への換装はその身をもって体感したじゃろうからここでの説明は省く、それよりも『童帝王の絶対魔法(カリス・マジック)』じゃ!!』


 ちょ!?そっちより戦闘用装備への換装のやり方の説明をじっくり教えてくださいお願いだから!!


『お主の魔法、『童帝王の絶対魔法(カリス・マジック)』は次元をも超えてお主と契約した者を召喚する強力な魔法じゃ!!しかも召喚相手の強化付きじゃぞ、すごいじゃろ!!』


 うっぜぇぇぇぇ!!!!なんでこんなにハイテンションなんだよ!?てか俺あいつとなんか契約した覚えないって!!


『ちなみに誰とも契約しとらんくても、お前の眷属(ってかお前の同胞wwww)ならいくらでも出せるから、誰とも契約できんでも心配せんでもいいぞ』


 おいゴラ糞ジジイィィィィ!!喧嘩売ってんだったら買うぞゴラァァァァ!!つまりはあれか?誰とも契約してなくても一度も攻め込んだことがない兵士ならいくらでも出せるってことか?ふざけんじゃねぇ!!あいついつかぜってぇ泣かす!!


『あとお主には出来んと思うが一応契約を方法を教えておこう、単純に互いの体液を交換すればいいだけじゃ。血とかでいいんじゃぞ?どうせお前じゃほかの方法は無理じゃろうから少しハードルを下げておいた、ほれ感謝してくれてもいいんじゃぞ?』


プツンッ


 あーあ、キレちゃったね。俺がキレたらすごいぞ?今でも素手で木製の扉くらいならぶっ壊せるくらいすごいぞ?お前のところに行く頃には山一つぶっ壊せるくらいにまで成長してるから首を洗って待ってろよ!!


『なお、この手紙は読み終わると爆発するから気をつけるんじゃぞ?』


「はっ?……っておい!?」


 思わず手紙を放り投げてベッドの布団に包まると、ポンッっと間抜けな爆発音が聞こえた。布団から顔だけを出して見ると、紙吹雪が舞い、ひらひらと一枚の紙が落ちてきた。


『ドッキリ大成功!!』








ブチィィッ!!






「覚えてろよ糞ジジイィィィィィィィィ!!!!!!」





 このあと近所迷惑でしょ!!と母に怒られた。理不尽だ……

このじいさんを書くの楽しすぎる!!


誤字脱字報告、肝臓などあればどんどんどうぞ!!

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