第八話 童帝の秘密はバレてしまった!!
なんとか今日も更新です
これがあと何日続くかな…
それとやっと物語が本格的に始まりそうです!!
あれからなんとか学校に間に合った俺は今教室で着替えをしている、どうやらいまから身体測定のようだ。他のやつらはほとんど着替え終わってるけど俺はまだ着替えない、それにはちょっとした理由がある。それにしても覆面くんはこんな時でも覆面を外さないんだな…
「おい桜童、お前まだ着替えてなかったのか?俺様なんて一番に着替えたぜ!!」
着替えもせずに周りを見ていたら、一ノ瀬がいきなり話しかけてきた。うわー面倒なのが絡んできたよ、なんかこいつあれから事あるごとに俺に絡んできやがる。もしかして友達いないのか?可愛そうなやつ…
「なんだよその目は!?そんな可愛そうな者を見る目で俺を見るな!!」
なるほど、ぼっちなことを自分で気づいてないんだな。可哀想に、まぁ俺は絶対コイツの友達なんかになりたくないけどな。だから代わりに俺はそんな哀れな子羊の肩をポンと叩いて優しい声で語りかけた。
「人生まだまだだし、きっとこれからいいことあるって」
「いきなりなんなんだよてめぇは!!ぶっ潰すぞ!!」
おいおい、なんで俺はこんなに怒られてるんだ?せっかく心配してやったのに。
「まぁいい、とにかくてめぇが最後だから鍵閉めろよ」
あれ?もしかしてこいつそのこと伝えに来たのか?なんだ、こいつ結構いいやつだな。
「ありがとよ、鍵は俺が閉めとくから先行ってていいぜ」
「へっ、言われなくてもそうするよ。それとお前には鍵閉め係がお似合いだぜ!!」
「なんだそりゃ…」
一ノ瀬はなんかよくわからん捨て台詞を言って教室を出て行った、なんだったんだ?それよりももう教室には俺しかいないようだ…
「よし、そろそろ着替えるか。もうあんまり時間ないしな」
まずはズボンから体操服に着替えて、次に上着を脱ぐ。前にも言ったと思うが、俺の胸には赤い紋章がある。半分に分かれたハートのあいだに王冠のマークがあり、その周りには四つの人魂のようなマークがある。やっぱり世間には刺青とか嫌いな人もいるし、これを見られていちいち質問されるのも嫌だからなるべく最後に着替えるようにしているんだ。そんなことを考えながら上の体操服を手に取ろうとしたところで、突然教室の扉が開いた。
「すまない、筆記用具を忘れてしまって…」
あっ、見られた…
たしかこの子は源仙 紗友さんだっけ?黒髪ロングでポニーテール、目は蒼色で背は女性にしては高め。凛としていて目つきは鋭く、近寄りがたい印象だ。そういえば双子の兄がいたな、イケメンの(爆発しろ)。たしかあの時俺に向かって殺気を放っていた子だよな?源仙さんは目を見開いて固まっていたが、急に険しい顔になった。やべ、もしかして刺青とか嫌いな人か?ってかもう時間ねぇ!?早く着替えないと!!
「おい、貴様「わりぃもう時間ねぇから先行くわ、鍵閉めといてくれ!!あとさっきみたことは誰にも言わないでくれたら助かる!!」…っておい、ちょっと待て!!」
源仙さんは何か言ってるけど遅れると嫌だから悪いけど無視させてもらう。あっ、一応忠告しとこ。
「もう時間ないから源仙さんも急いだほうがいいぞ!!」
「えっ?あぁ!!もうこんな時間じゃないか!?」
よし、さっさと体育館に行くか。前に振り返り全力疾走で体育館に向かう、だけど急いでいた俺は気づくことができなかった。
「やっと見つけたぞ、魔王…」
彼女が忌まわしげな目で俺を見て、盛大な勘違いをしていることを…