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「お兄様からのご褒美だよ♡」


 だからっ!語尾の♡?♡なにっ?

 今の、今のは~~~


「陛下、ヒイロ様が困惑しておられます」

 背後、王剣を預かる兵士さんが声をかけた。

「それに『お兄様』という呼び方も、ヒイロ様が……」


 かツン


 靴音が響き、王さ...…お兄様が兵士さんを見返った。


「ヒィッ……ななっ、なんでもございません!!国王陛下、ばんざーいッ!!」


 どうしたの?

 急に万歳?今、そういう話だっけ?


「……次、話に水を差したら殺す」

「ころ?」

 声小さくて聞こえなかったんたけど。

「あぁ、何でもないよ。こちらの話だ」

「はぁ」

「そうだ。夕飯はコロッケにしよう。ヒイロもコロッケ好きだろう。もちろん城で食べて行くよね」

「お邪魔でなければ」

「邪魔であるものか!シェフに伝達。晩餐はコロッケだ!キタアカリのコロッケとズワイ蟹のクリームコロッケは必須。後はシェフのお勧めで」

「御意」

 扉近くの兵士が敬礼して駆けていく。

 お兄様……漆黒のマントを翻して手を掲げ、無駄にカッコいい。コロッケのオーダーなのに。

 それにしてもお兄様。よく俺の好きなコロッケの種類知ってたなぁ。


(でも、一番の好物はマルスさんの手作りコロッケなんだけどね♪)


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