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 パチンッ



 指を鳴らす音に、意識がハッと目覚めた。


「どうぞ、お召替えを。ヒイロ様には、こちらがお似合いです」


 ………………

 ………………

 ………………


(勇者、視線を下に移す)

(勇者、己が下半身をまじまじと凝視する)


 ………………


(お花はきれいだなぁ)

(でも、どうしてここにお花?)

(ん?……と思う)


 ………………

 ………………

 ………………


(勇者、言葉を失う)



「花柄レースのひらひらおパンツです。黒のレースなので、はみ毛もしっかりカバー!陰毛も気になりません」

「カバーしとらんわ!」


 って、そうじゃない!


 勇者たる者が、花柄レースのひらひらおパンツ〜

 セクシーおパンツ〜


「キィヤァァァー!!」

「おっと、気絶している暇はありませんよ。さっさとこれはいて」


 パチンッ


 指を鳴らすと同時に、ベルベットの優しい感覚が下半身を包む。上衣とおそろいの紫盧遮那装のおズボンが下肢を覆った。

(なんだか魔法少女みたい)

 って、関心してちゃいけない。

 紫盧遮那装の下は、ひらひらおパンツである。


「ゼフィルさん!」

「文句は言わない。時間が押しています」

「押しているのは誰のせいですか」

「息を整えて。このまま謁見の間まで飛ばしてあげます」

「また聞いてない」

「それでは行ってらっしゃいませ!転送」


 パチンッ


 ひゃん!


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