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貴族の巨大な玉とか、
貴族の巨大な竿とか、
特濃とか、
ぶちまけられるとか!!
「やめて下さい!」
「しかしユリウス様ほどの方を振るなんて勿体ないですよ。引く手あまたなんですから」
「お見合いはしますが、結婚はしません」
「悪い噂は一切聞きません。若くして統治の才能に優れ、領地経営の手腕は折り紙付き。能力があれば平民でも側近として登用するそうで。先見の明を持ち、人間性にも優れているそうです。まさにスパダリですよ」
この世界にも『スパダリ』が存在するんだ。
しかし。
「それでもです」
「巨根で夜の手練れですよ」
「……」
やめて。
「ちょっぴりSたそうで、Mっ気のあるヒイロ様にピッタリだと思うのですが」
「俺はMじゃありません!」
「ほんとうに?」
「ほんとうです」
「ほんとうにほんとう?」
「ほんとうにほんとう!」
「……」
「……」
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサー」
「……巨根で攻められたいくせに」
「何か言いましたか?」
「何も」
「ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサー」
どうも信用ならない。
「お見合いはご了承されたので、良しとしましょう。ユリウス様は第一候補です。清潔感ある整えられた金の陰毛から、そそり立つ濡れたカリ高デカマラを堪能なさって下さい」
「……いやです」
「何か言いましたか?」
「何も」
「当日までにお褒めの言葉もちゃんとお考え下さいね」
「あのいかがわしい挨拶を……」
俺がしなくてはいけないのか?
「玉を褒めるも良し。竿を褒めるも良し。薄く開いた唇も色気がありますね」
「確かに」
抑えられない男の色香が溢れている。
(モデルみたい)
ユリウスさんが表紙の雑誌なら、何万部と売れそうだ。売り場にあったら、俺も手に取る。同じ男として魅力的だ。
(……下半身さえ見なければ)
キャ。
思わずチラ見してしまった。やっぱり大きい。
「後のお相手は……こちらで見繕っておきましょう。子爵ではありますか、クリード卿ご子息も甲乙付けがたい。ルダ辺境伯も良いですね。あぁ、ベセルモント卿も巨根だ。いっそ巨根順にお見合いしましょうか?」
「いやです」
「何か?」
「何も」
「お見合い写真を送って来られた貴族様は、皆様攻め巨根ですから。ちんこ格付けも大変です。金玉も皆様、貴族に相応しく大きいですし……」
「〜〜♠」
貴族に相応しいって何なんだろう?
「一先ず濡れ方で順位を決めましょう!はい、陰毛までカウパーが垂れて濡れているルダ辺境伯が一番♪」
「……俺、やっぱりお見合いしなくちゃいけませんか?」
「もちろんです!」
何だか悲しくなってきた……
「おっと。ザムディア子爵はカウパーを乳首に塗ってグリグリしてますね。そうきたか!」
う〜!お見合いヤダ〜♠