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あぁ、そうだ。
人として、貴族として、その場所は隠すべきもの。
ゆえに普段は布の中に包み、その布を別の布で包んでいる。
俗に言うおズボンとおパンツである。
その布地は人前で外してはならない。
中身は卑猥な物とされるからだ。
その場所は生殖器である。
生殖を伴わない行為で、その場所を晒すのは禁忌である。
ゆえに写真撮影如きで、その場所を覆う布を取る事はためらわれる。
しかし、俺は大事なことを失念していた。
写真撮影は生殖行為ではない。
だが、この写真はお見合い写真になる。
お見合いは結婚を前提に行う。
つまり、晴れて結婚に至れば当然……
(初夜という名の!)
生殖行為が待っている……
「ヒギャアァァアー!!」
ユリウスさん、あなたもか♠
「これは!」
ダンっ
「見事なお勃起です。反り返った立派な男根は血管が浮き出て、亀頭がテカっていますね。カウパーで間違いありませんよ。極太のずんぐり陰茎ではありませんか。長さもありますから、届いてはいけない奥の奥まで攻めて頂けますよ」
「……奥の奥?」
って、どこ?
「国語辞典オープ……」
「オープンするな!」
どうせロクでもない事に決まってる。
「良いのですか?ほら、大きな金玉ですよ。さぞかし濃い種汁を作ってくれると思いますが。特濃ザーメンを己が体内のどこにぶちまけられるのか、あらかじめ知っておいた方が良いのではないですか?」
「キャアー!!」




