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 なぜに受け様?

 俺の受け様疑惑は疑惑だと証明されたのではないのか?


 噂の元凶は、イケメンストーカー


 良くも悪くも不運にも、顔立ちよろしいイケメンがストーカーだったせいで、俺は受け様疑惑をかけられた。

 あくまでも疑惑なのだ。

(ワンナイトしてない!)

 ゆえに俺は受け様じゃない!


 であるにも関わらず……


「なんでそうなるんですかっ」

「ここまで噂が独り歩きしてしまった以上、今更間違いだったと触れ回るのは難しいのです。貴族の方々の耳にまで、届いているのですから」

「けれど噂ですよ」

「貴族とは得てして、自尊心がとても高いのです。お家を継ぐ良家のご子息が求婚しておりますので、彼らに恥をかかせる事は貴族達を敵に回す行為にほかなりません」

「でも!」

「勇者様」

 神妙な面持ちで碧眼が見据える。

「この数ですよ」

「うっ」


 天井に届かんばかりに積み上げられた、お見合い写真!

 お見合い写真!

 お見合い写真!


「勇者様は国内外、ここに集った全貴族を敵に回すおつもりで?」

「うぅ〜」

「それとも彼らを全て、一族郎党まで根絶やしにしますか?」

 クク……と乾いた笑いが喉の奥を鳴らした。

 仄暗く碧眼が光った。

「簡単な事ですよ。全員殺せば勇者様は晴れて自由の身です」

「とんでもない!そんな事はできません」

「できないのならお見合いして下さい」

「……」

「お返事は?」

「……分かりました」

 元々お見合いの件は飲んだんだし。適当な理由を付けて、会った後断ればいい。


「ものわかりの良い勇者様で助かります。これを機会に身を固めて下さいね」

「なっ!」


 なんでそうなるんだァーッ



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