表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
34/186

34


 侍従長としては若い年齢で、と言っても俺より年上だ。たぶん。

(三歳か四歳上かな)

 見た目の予想では。


「先程は驚かせてしまってすみません」

「えっと?」

「マッドパペットの件です」

 そうだ。

「城内に魔物がいるなんて!」

「でしょう!実はあれ、シュヴァルツの発案でして」

「ええッ?」


 シュヴァルツは城内で魔物を飼うつもり?


「ほんとう、そうですよ。我が国の情報はどの国も喉から手が出る程欲しがっていますからね。放たれる諜報の魔物を狩っていたのではキリがないからって、一部の下等モンスターはわざと生かして、実戦訓練に使ってるんです」

「訓練ですか」

「城内勤務者は、武官・文官問わず一定レベルの戦闘技術を有するようにって。お蔭様で……」


 ヒュン


 刹那の光が高速で上空へ飛んだ。


「わっ」


 ドサッ 

 天井から吸血コウモリが落ちてきた。ナイフが一撃で仕留めている。


「はい、私もこの通り。一定レベルの戦闘技術を有するようになってしまいました。文官なのに」

「アハハ」

 笑うしかない。

「因みに下等モンスターの情報収集など、たかだかしれています。外部に漏れても支障ありませんのでご安心を」

「アハハ」

 シュヴァルツの事だ。そこまで見越して、侵入した魔物を利用しているのだろう。


「ところで勇者様。マルス様とは、どのような御方でしょう」



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ