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Ω性はα性の逆……
というと〜
「雌雄の区別に関わらず妊娠できる性質を持つのがΩだよ」
「ひゃっ」
「だから雄でも妊娠が可能だ。Ω性になれば、君も妊娠できる」
「ひゃひゃひゃひゃァァァー!!」
「嬉しくて歓喜しているのか。君は可愛いね」
ちがーう!
斜め上過ぎて、悲鳴しか出ないんだ。
(俺が、妊・娠)
「ちょちょちょっ」
「無論、精子は私が提供する」
「てて、ていきょー?」
「試験管で人工妊娠なんて野暮はしないよ。自然妊娠させる」
「自然……というと?」
「性交するよ」
「フギャアァァアーッ!!」
「おやおや。挿入前なのに、歓喜は早いよ。それとも待ちきれないのかな?」
プシューしそう。
(だめだ)
今ここで気を失ったら、このまま結婚、そして初夜まで持ってかれる。
お兄様ならやりかねない。
次、目覚めた時はベッドの中。
お兄様と二人きり。
視界に映るお兄様の上半身は裸で、少し汗ばんでいて……
「ウキャ!」
ん?とお兄様は小首を傾げた。