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月の鬼退治  作者: ペンシル カミラ
第1章 月の世界
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9

かぐや姫は自身に心当たりがあると言う。

姫の地上への派遣は先代の月の王に責任があるのだが、先代はもう月に存在しない。「私が地上の帝に不死の薬を渡したが、帝は薬を飲まず、例の場所で燃やした事が事の発端と存じます」とかぐや姫が続けた。


「姫よ、責めるつもりはない、今回の鬼の件で助力を求めたい」と閻魔大王は言う。月の王と姫は閻魔大王に協力する事で意見は一致した。


現在、鬼達は人間達のいない島に移り住んでいるとのことだったが、使者達の報告には鬼達は島を守りやすいように形を整え、武具を作り始めるなど不穏な動きが見られるとのことであった。


「鬼を地獄に送る方法は幾つかあるが、生きたまま送るには鬼が小さな状態でなければならず、大鬼であれば命を断つなどして魂を地獄に送る事はできる」と閻魔大王が言う。


「念の為に聞いておきたいのだが、平和的な方法はないのですかな?」と月の王が問うと、閻魔大王は「地上から月、月から地獄へ私が乗ってきた鳳や地獄の竜に運ばせなければならぬが、彼らは信頼するものしか背に乗せることはない」と答えた。


「彼らを監視下に置き続けるか、討ち果たすかの二択と言った所ですね」と月の王が言うと、「いかにも」と閻魔大王は頷いた。




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