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聖女は頭が終わってる〈仮〉  作者: 甘味の苦労詐欺
2/8

プロローグ 全ての始まり

ポツ……


ポツ………


ポツ…………


ポツ………………


ポツ……………………


ポツ…………………………



……ポツン……………………………!…


雨の雫が音を立てて水たまりに飛び込む。外の雨が洞窟の肌を撫でる。洞窟の中には一人の少女がうつむいている。白銀の髪は、色褪せて雨にとけている。穴だらけの洞窟では少女を守ることが出来ず、少女は只々、雨に打たれている。少女は、うなだれて只々、地面を見つめている。地面には水たまりしかないが、少女は、地面を見ている。金の水晶玉には壊れた何かが映っていた。

やっぱ、下手だわ……。

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