違なる時間、違なる歴史(Different history, different time)
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違なる時間、違なる歴史(Different history, different time)
「聞いていいですか?ザッハーク」新庄幸人、違う世界の住人はザッハークという蛇を自称する女に聞いた。
「はい、何でも良いですよ」しかし、ザッハーク何某はご機嫌であった。太っ腹で疑問に答える感じだ。
「誰かの歴史対策を、時系列を無視して、事件は起きていると聞いた。ならこれを理解できるというのは傲慢ではないか?」と。新庄幸人の疑問は最もである。
「そうですね、幸人さんは此の事件の真の黒幕と相対して、殺傷至らしめるのが目的ですから、別の人物殺害、などという結末は避けたい、これは理解出来ます。ですが」
「我々も、そんな難解なクイズを出して満足している訳ではないです。単純化と奥深さ、歴史改変の約束事ルールとしては"自分たちが黒幕ではない"ので、解き明かされるのを待っているので、それをする必要性は皆無と言えます」
「単純化……具体的には?」
「そうですね、十二奥家という存在を悪用する者には、その存在が疎ましい存在には対策を打ちますが、方法論が分かり安いもの、という風にルールを敷きました、これを信用して頂きたいと、我らは思っています。例えば、ジャン拳のような三竦みと言えば分かり安いかと」
「ジャン拳、蛙、蛇、蛞蝓みたいなものですか?」
「はい、そうです。ですがジャン拳のような、であり本当のじゃんけんでは有りませんから、相克が起き続けた際に既に強いた手段がまっさらにはなりません。そうですね例えば初手グーに対して、2手目のパー、そして返しにチョキ、として直前に相手の出した手しか記憶に残りません。ですが仮定についてはその限りでは有りません」
「相手の手筋が読める?」
「はい、そして此のゲームは1手を封じ手、残り5手の限定ジャンケンとした場合、手札に何を遺して置くか?という読み合いと乱数のゲームになります。幸人さんには理解りますか?」
「6手分の手札から5手、じゃんけんは通常三竦み。だから3の倍数しか初手の配分は3種の手を均等にするか、もしくは初手で偏らせるか?というまた三種の三竦みが発生する?GGCCPPとGGCPPPでC、つまりはチョキを封じ手にした場合確率はともかく、パーの価値が肥大する、とか?」
「正解です。此の場合、4つの終わりに対して、どの終わりを残すか決めるか?でプレイヤーは誰と協力できるか?が変わってきます」
「簑笠府家のイリスちゃんと、四ノ原の早紀さんは協力できないってこと?」と幸人が言うと、ザッハークは首肯してみせた。




