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「……、ふん、ハッ!」簑笠府イリスは敵の攻撃を往なして己の主人である新庄幸人から逸らすと同時にその攻撃を発生させた敵対者に詰め寄る。絶歩、攻撃と、回避と防御を兼ねた行動である。十代の女性が修めているには行き過ぎた功夫である。
「出鱈目だ!」刺客はそれだけ悪態吐くと、突く、衝くとして攻撃へ転化、言語系の力であろうか?超速の、不意を打つ攻撃である。
「……」イリスは攻撃を避けられないと見るや、己の力が解き明かされるのを構わないと、更に迎撃の絶歩、を打つ。
「いい加減!!御前の力を晒せよ!」刺客は、イリス排除の礎となる己を飲み込めたと、その胆力を新庄幸人は呻く。
刺客は、己の運命を飲み込み、その事でもって、の見込、力に対して見聞を得て、解明を得ようとしたのかもしれない。この閃きは正しいと幸人には思われた。
「……はい、幸人さん」イリスは幸人のそれを読み取ったのか、そうと返事すると迎撃のカウンターを打った。
「!? .なんだとぅ!?」刺客は、応答を応当としてそれを迎撃、否。何故簑笠府の娘が自身の能力を解析できて、それを悪用できたのはどうしてか?
・・・ブラフ、転じて不裸婦、全裸ではない婦人、ブラフでも、本気でも、どっちでも当たるのか、そして撃退される、と!
刺客である、虚空天家の者は己が家の力を秘して負けるという最悪の、それでも抵抗の余地をちょっとだけ遺して逝ける、として納得した。何でも墺、と言って理解できる度量も困ったものだ、と己の出自と力を忌まわしく思いながらイリスの一撃を受けながら斃れた。
「幸人さんは、どうしてこう、私を信用してくれたのです?」と虚空天家の刺客を死なないように手当して寝かせながらイリスは疑問を口にした。
「何故だろうね」この時系列では未来だが、因果律ではまだ何某との会話から情報を得ていないのがこの時点の幸人である。
「躰を交えるだけで、絆されましたか?早紀さんじゃない私を重用したのは?」
「そこ、めっちゃ擦ってくるよね?早紀さんとイリスちゃんにどんな因縁が?」幸人はいい加減イリスが早紀を煩く思う理由を違えず聞きたいと思っていた。




