わたしの、お母さん!
「はじめまして、“かぜはなの家”のフラハさん。そして、そちらの女性が、ココロさんですね」
モーヨさんはふたりに笑いかけます。
「本当はもっと早く、あなたたちに会いに行きたかった。でも、悪魔がいて危ないからって、船が港へ寄りつかなかったの。だから、泳いできたの。おくれてごめんなさいね」
モーヨさんは、つと笑顔を消すと、天にいるおそろしい悪魔をにらみつけました。
「……悪魔よ! わたしはあなたに問いたいことがあります!」
「なんだ? わがはいの知ることと、大辞典に書いてあることなら、なんでも答えよう。その代わり、悪魔に求めをおこなうのなら……分かっておるな?」
「あなたにその正当性があるのなら、なんでも捧げましょう。しかし、あなたが犯した罪のことならば、対価は不要というものです。ずばり、問います。あなたは十二年前に、黄色の丘で、たわむれに赤ん坊をかくしたことがありますか?」
モーヨさんの問いかけに、ココロ先生が小さく声をあげました。
「十二年って、フラハさんの歳と同じ……」と。
それからココロ先生は、目をぎゅっと閉じて、両手で耳をおおってしまいました。
「先生、だめ。目を開けて、ちゃんと聞いて」
フラハはココロ先生の腕をつかみます。
「お願い、だいじょうぶだから」
羽をふるわせ、力づくで手を耳からはなさせると、先生は目を開きました。ココロ先生は、泣いていました。
「モーヨとやらの問いかけには、答えかねる」
ペーポは、そう言うと、フラハとココロ先生のほうを見て「ちっ」と舌打ちをしました。
「答えなさい。悪魔よ! わたしの子を盗んだのは、おまえなのか!」
「おぼえておらぬのだ。わがはいは星の数ほどの悪さを働いてきた。“子かくし”や“すりかえ”も、何度もやっておる。われわれ悪魔にとって、悪事とは呼吸であり、食事である。おまえたちだって、十二年前の朝食など、おぼえておらぬだろう?」
「わたしは答えられます。サボテンのお茶と、ラクダのミルクで作ったヨーグルトにわたしの花をうかべたものです。わが子には自分のお乳をあげました」
「そりゃ、結構なことであるな。だったら、今まで息をした回数は、何万何千万百回か、答えられるか?」
悪魔は子どもがやるように両手を頬に当てて舌を出し、「べろべろばー!」とおどけました。
「ばかにして! わたしは、生半可な覚悟でここに来たわけじゃない! 子どもをさがすために、こきょうの丘を見捨てました。王の使いも追い返しましたし、何年もかけて世界のはしからはしまで旅をしました。じゃまをする人を花の枝でしばったことも、花を売ったお礼に子どもをさがす手伝いをしてもらったことだって!」
モーヨさんは赤い髪を炎のように振り乱して語ります。
「悪魔よ! おまえの舌を引っこぬいてでも、本当のことを話させてやります!」
砂漠の花の妖精の背中から、無数の枝がのびます。
「ご婦人! 相手は悪魔ですぞ! ……ぬわっ!」
神父さんがモーヨさんを守ろうと近づきましたが、当のモーヨさんにつき飛ばされて引っくり返りました。
「……友よ。時間切れだ」
天で悪魔が何かをつぶやきます。
ヤギ頭のばけものが、両手で槍をぐるぐると回転させると、風が強くなり、いよいよ黒雲が雨をふらせはじめました。
「悪魔さん、格好良いね!」
だれですか、そんなこと言うのは? トムです!
モモが「あぶないよ」とトムを抱きかかえました。
大人たちは悲鳴をあげて、親はむりやりにでも自分の子どもたちを連れて広場から逃げていきます。
妖精や動物たちもみーんな逃げてしまいました。残ったのは、モーヨさんと“かぜはなの家”のめんめんだけです。
「ひははは! そうだ、わがはいは格好良い! 小さきものよ、よく分かっておるな!」
悪魔は満足そうに笑います。
「まってくれ。ぼくは分からない!」
今度はマルティンが声をあげました。
「なんだ? おまえも質問か? おまえのおねしょやかくしごとは、わがはいのせいではないぞ?」
またも悪魔はべろべろばーです。
「そんなことしてない……。別に答えるのはおまえじゃなくてもいい。ぼくが分からないのは、目の前にとうの子どもがいるのに、悪魔にばかりかまっている、モーヨさんのことだ! それは、モーヨさんが子どもを想うよりも、悪魔をにくむほうを優先しているように見えて仕方がない!」
マルティンはそう言うと、フラハたちのほうをいっしゅん見ましたが……目をぎゅっとつむって、こぶしをにぎって下を向いてしまいました。
すごくくやしそうで、やっぱり何かにひどくおこっているようでした。
「それは、かんたんな話よ」
燃えるような髪の女の人が言います。
「フラハさんはね、わたしの子どもじゃないの」
「ええっ!?」
マルティンを始め、みんなが声をあげました。
「こんなにゆうかんで、やさしくて、正直で、親切な子どもがわたしの子どもだったら、どんなに幸せかと思うわ。黄色の丘の生まれだし、緑の妖精だっていうし、首はねの王さまを言いなりにしたり、砂漠のいじわるな人たちをやっつけたなんて、わたしにもどこか似てる気がしたから、絶対にわたしの子だと思ったわ。でもね、ちがったの。妖精は、自分と似た役目を持つ仲間のことくらいは感じ取れます。わたしは、砂漠の花の妖精。でも、フラハさん……あなたは、花の妖精でも、草木の妖精でもありませんね?」
モーヨさんが見つめています。
……フラハは、静かにうなずきました。
「そんな!? でも、フラハさんは、スノードロップやサクランボの木とお話ができるって!」
おどろいたのはココロ先生です。
「できたわ。でも、いつでもってわけじゃなかったの。羽が大きくなってからも、魔法でお花が育たないときがあったの。わたしがなんの妖精なのか、分からないけど……。緑の妖精ではないと思う」
「黄色の丘に、たくさんの草木が生えつつあると聞きます。あのかれた地でそれだけのことを起こす魔法を使えるのは、本物の緑の妖精……いいえ、大妖精でもなければ無理です。きっとこの子は、花々が自分で生きようとする願いを助けただけにすぎないのでしょう」
モーヨさんはそう言うと、ココロ先生の前に歩いていきました。
「ご心配を、おかけしました」
ぺこりと頭が下げられます。
「そ、そんな、謝ることなんてありませんよ!」
ココロ先生も頭を下げます。
「いいえ、あります。なぜなら、フラハさんがわたしの子だったなら、わたしは、ココロさんがどんなにいやがったとしても取りかえそう、あなたを殺してしまってでも取りかえそうと考えていたのです。あなたのうわさは聞いています。あなたほどすてきな人が育てたのなら、たとえわたしが本当の母親でも、この子は選んでくれないと思いました。本当のことを言うと、わたしの代わりに、この子がこんなにもりっぱになる手助けをしたあなたが、世界でいちばんにくかったくらいです……!」
「それも……当然かもしれませんね。でも、ちがったことですし、お気になさらず」
「ありがとう。やっぱり、あなたはやさしい人だった。だから、フラハさんも子どもたちもすてきなんですね。わたしはそうはなれないから、とってもうらやましい」
モーヨさんはほほえんでみせて……またも悪魔をにらみつけました。
悪魔は鼻を鳴らして笑います。
「よい憎悪であるな。知らぬと言っても、証拠が無くとも、迷わぬ美しき瞳である」
「わたしの子のためなら、神様だって、悪魔王だってやつざきにしてみせるわ……!」
「これ以上にらむでない。わがはいはお腹がいっぱいである。それとも、あまったぶんは払いもどしてやろうか? おまえがのぞむのであれば、この悪魔ペーポが、おまえの力になってやるぞ」
「子どもを見つける手助けをしてくれるのなら、鬼でも悪魔でも、なんでもかまわないわ」
モーヨさんこそが鬼ばばか悪魔かという顔をしています。
ヤギづらの悪魔も負けじとにらみかえしますが、口元はとても楽しそうです。
「いいだろう、契約成立だ! わがはいが、おまえの子をさがす手伝いをしてやろう。おまえがその子のためにまき起こす事件や、身を投げる代償によって生まれる“悪い気持ち”が対価である!」
「これからよろしくお願いします、悪魔さん。でも、もしも見つけられなかったら、もしも、あの子をかくしたのが、あなただと分かったなら……」
いかりをたくわえるモーヨさんの背中に、大きな赤い花が狂おしく咲くまぼろしが見えました。
でも、フラハはそんなかのじょを見て、おそろしいと思うどころか、すてきだと、うらやましいとさえ思うのでした。
「フラハさん。モーヨさんのこと、心配? ペーポさんも、いっしょにさがしに行くって言っていらっしゃるけど……」
ココロ先生は何かをお祈りするかのように、胸の前で手をにぎり合わせながら聞いてきました。
「わたし、行かないわ」
「ついていかなくて、いいの? モーヨさんははげしいかたですし、ペーポさんは親友でも……悪魔なんですよ?」
フラハは「やれやれ」とため息をつきました。
「だいじょうぶ、いけるいける。知らないけど」
「知らないって、いいの?」
「だって、わたしのことじゃないもの。それに、わたしにはもっと大事なことがあっていそがしいの」
「そ、そう。じゃあ、その大事なこと、がんばってね」
「がんばるのはわたしじゃないわ。ココロ先生よ」
フラハはまたもココロ先生をにらみました。
「こわいわ。モーヨさんみたい」
「モーヨさんは少しこわいけど、りっぱで、格好良い人よ。ココロ先生にも、ほんのちょっとだけ、そうなってほしいな……」
フラハの妖精の羽が「りーん」と音をかなでます。
ほんのりと、フラハとココロ先生のふたりを虹色の光がつつんだ気がします。
フラハは待ちました。ココロさんの言葉を。
みんなが見つめます。
フラハが、小さなトムが、しりょぶかいモモが、かしこいマルティンが、いつも支えてくれるサイディアさんが。
悪魔のペーポだって。
それから、モーヨさんが「がんばって」と小さくささやきました。
「フラハさん、あのね……」
ココロ先生が、ようやく口を開きました。フラハは、「うん」とうなずきを返します。
「わたしね、モーヨさんがお手紙をくれたとき、すごくいやだったの。本当は、フラハさんのお母さんが見つかって、よろこばなきゃいけないのに」
「うん」
「わたしは、子どもたちをあずかる、“かぜはなの家”の先生なの。だから、みんなのことを大切にするし、大好きでいるわ。でも、どんなに愛情を注いでも、本当の親御さんや、ご親族のかたが見つかったら、返してあげなくてはいけない。そうでなくとも、子どもたちが巣立ちの日をむかえて、出て行くこともある」
「それは、つらいことね」
ココロ先生は、少しだけあいだを開けて、「とっても、つらいわ」と、ふかくうなずきました。
「……今まで、たくさんの子どもたちを見送ってきました。でも、こんなにつらいのは初めて。フラハさんがモーヨさんのところに行ってしまうかもしれないのが、だれとのお別れよりも、いちばんいやだったの。きっと、わたしによく似ているからだと思うのだけど……。なんにしたって、先生失格ね」
「そうね。失格だと思うわ」
フラハがそう言うと、ココロさんは雨にぬれた髪も、魔法の無い妖精の羽も、かれはてたようにしょんぼりさせます。
でも、ココロさんは大きく首をふりました。
「失格だから……わたし、言うわ。お願い、フラハさん……!」
ココロさんは息をすいこみ、目をしっかりと見開いて、羽もしゃんとさせます。
「わたしを、お母さんにさせて! たとえ、わたしが生んだのでなくとも、わたしを、あなたのお母さんに!」
フラハは、ずっとずっと待っていた言葉をぶつけられて、ふらふらで気絶してしまいそうでした。
それでも、自分をしかりつけて、返事にいどみます。
「……お母さん!」
さけび、ココロさんに向かってかけだします。
妖精の子の髪が、みるみるうちに、春風の色へと変わっていきます。
ココロさんも同じくふらふらだったようで、ふたりはくずれ落ちるように抱きあいました。
「ああ、フラハ! わたしのフラハ!」
「わたしの、お母さん!」
ふりしきる雨の中、ふたりは強く抱きしめ合いました。
「「愛してるわ」」
ふたりがまばたきをするあいだに、たくさんの、たくさんの涙が流れました。
そのうちに雨はやみ、黒雲はどこかへと去り……。
みんなの頭の上に、大きな、大きな虹がうかびあがりました。
「……はっ! 見てる場合じゃない。わたし、先をこされちゃった!」
モモはそう言うと、抱きあうふたりにのところへと飛びこんで行って、「お母さん!」と大きな声で言いました。
「ああ、もう! ぼくはどうしたらいいんだ!」
なーんてさけびながらも、モモと同じようにしたのはマルティンです。
「ぼくも、子どもだったら良かったんだけどな」
サイディアさんはちょっぴりさびしそうに、眼鏡の下をぬぐっています。
「トムは、行かなくてもいいのかい?」
サイディアさんがたずねると、トムは首をかしげてこう言いました。
「みんな、知らなかったの? ココロ先生はずっとお母さんだったよ?」
それからトムは、「やれやれ」と肩をすくめて……みんなのことを一回づつ「ぎゅっ」として回ってやりました。
「おい、フラハよ」
悪魔が槍で、つんつんとつついてよびました。
「わがはいは、こういう感動的なシーンは、まじのまじで無理なので、そろそろお別れである。モーヨとの契約が、はたせなくなってもこまるのでな」
悪魔はまじでげっそりとしていました……。
「ペーポ……」
フラハは「ありがとう」をのみこみます。だって、本気のお礼を言ってしまったら、ペーポをまじのまじで死なせてしまいそうでしたから!
「フラハさん、ココロさん。わたしの子どもが見つかったら、また、たずねますからね」
モーヨさんはにっこりと笑って言いました。悪魔をにらんでいたあの顔はどこへやら、最初よりもすてきな笑顔です。
「うん、またね。ペーポ、モーヨさん!」
フラハは笑顔でふたりに手をふり、心の中で感謝をささげます。
そして、ふたりの旅が必ず上手くいくように、すべての世界の、何もかもの全部にお願いをしておきました。
こうして、はげしい冬の嵐は去って行ったのです。
……緑の丘に暖かい風が吹きます。
春になった最初の日。
都会に行ったクローディアが、学校のお休みを利用して“かぜはなの家”に帰ってきました。
クローディアは、お気に入りのポニーテイルは前と同じでしたが、都会のはやりの服を着こんで、ちょっとお化粧なんかしちゃったりして、ばっちりと決めこんでいました。
でも、かのじょはなんだか眠そうでした。
朝いちばんの船で緑の丘にやって来ていて、みんなの朝食に間に合わせていたからです。
「クローディア、すっかり大人っぽくなったわね」
フラハは朝食の片づけを手伝い終えて、今日はお客さんとしてすわっているお姉さんに言いました。
「フラハも、ちょっと見ないあいだに、羽がこんなにすてきになって。すっかり、大人の妖精になったのね。ねえ、じっくり見せて」
クローディアはうっとりとしながらフラハの羽を見つめています。
「残念だけど、わたし、大人の妖精どころか子どもになっちゃったの」
フラハはくすりと笑いながら言いました。
「どういうこと? 眠いから、なぞなぞは無しで」
「ココロ先生は、お母さんになったってことよ」
「そう? そうね……? あっ、そうだ。先生に贈り物があったんだった」
クローディアは、キャリーバッグの上に乗せていた花束を取り、ココロ先生にわたしました。
真っ赤な、真っ赤なカーネーションの花束です。
ココロ先生は花束を受けとると、「ほうっ」と幸せいっぱいのため息をつきました。
クローディアは満足そうにうなずくと、花束から一本拝借して、先生の髪にさしてあげました。
「じゃあ、わたしは寝ます。わたしの部屋、まだそのままよね?」
大きなあくびとともに、クローディアが退場します。
かのじょいわく、船で一睡もできなかったのもあるそうですが、都会の街のふんいきや、都会の学校がなかなかいそがしくって、おつかれなんですって。
「じゃあ、わたしも、クローディアが起きてきたらすぐにおしゃべりができるように、体力を温存するとしよう」
モモもそう言うと、ココロ先生の頭にカーネーションを一輪さして、自分の部屋へと向かいます。
「あら、モモ。今日は授業に出ないの?」
ココロ先生がたずねると、「クローディアの勝ち!」なんて、かんぱつ入れずに返事がきました。
「ぼくは、ココロ先生の勝ちだよ」
トムもそう言って、カーネーションをたくさん取ると、全部、先生の頭にさしました。
「ぼくも授業に出るけど、家族が全員そろった肖像画の構図を考えるから、おろそかになるかもしれない」
マルティンも一本さして出て行きました。
「いや、ちょっとまてよ。ぼくがぼくをかくのは無理じゃないか?」なんて、ぶつくさ言っています。
……ところで、みんなはココロさんのことをやっぱり「お母さん」とよばずに、「ココロ先生」とよんでいます。
だって、なんだかはずかしいですし、よびなれて、授業中に「お母さん」なんてよんでしまったら、ほかの子たちの笑いの種ですからね。
でも、言わなくたって、みんな、ちゃーんと分かってることなんです!
「わたしも、ココロ先生の授業に出なくっちゃ」
フラハは、カーネーションではなく、一輪の白い花をココロさんの胸にさしました。
「フラハさんはスノードロップなのね?」
ココロさんが首をかしげます。
「わたしだけ、特別」
フラハは口の前で人差し指を立てると、にっこりと笑って、トムと手をつなぎました。
お花だらけのココロさんは、本当に幸せそうに、胸のスノードロップをなでています。
「……あら?」
スノードロップに、“緑色の何か”がくっついていますよ? ……うわ、ぶっとい青虫です!
ココロさんはびっくりして悲鳴をあげてしまいました!
フラハはそんなココロさんを背に、舌を出して笑っています。
なんてこった! あのフラハが、いたずらをしたようです!
「ふふっ、青虫もプレゼントよ! 大事に育てて、チョウチョに髪飾りになってもらったら、すてきだと思うわ!」
「こらっ! フラハさん!」
おこったココロさんが追いかけてきます!
フラハはトムといっしょに笑いながら逃げていきます!
……今日も、緑の丘は良い天気です。
丘のてっぺんで、大きな大きな風車が、ゆっくりと回っています。
そこでは、子どもたちの楽しげなはしゃぎ声や、見守る大人たちの幸せそうな笑顔が絶えません。
それから、妖精たちが自分の役目に精を出し、ときには勝手気ままにパーティーを開いたりします。
その丘をかこむように、木々はおいしげり、花は咲きほこり、青虫がお腹をいっぱいにして、鳥やチョウが飛び、けものたちがかけ回っています。
さあ、そろそろ、帰るとしましょう。
ずっとずっと、この幸せの世界をのぞいていたい気もしますが……。
みなさんも、きかいがあれば、またおとずれてください。
願えば、きっと行けるはずです。
風吹くあの緑の丘へ……。
* * * *
* * * *
「これでおはなしは、おしまい! みんな、またね!」




