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愛に飢えた魔王と独占欲の強い妃   作者: 時計塔の爺
プロローグ
1/14

魔族の姫は荒れ狂う

はじめまして。時計塔の翁です。

誤字脱字などあるかもなので、ご了承下さい。

どうぞごゆっくり

  (魔王城のとある一室)


「...寂しい」


  薄暗い部屋の中でその言葉は発せられた。


  「...寂しい、寂しい。」


  その声の主は薄暗い部屋から窓の外を覗いていた、長い銀の髪を風になびかせ、月の光に照らされた顔は、見る人全てを魅了するほど色白く整い、金色の目を輝かせる美しい女性、彼女の名は 「ラニラ.ブロッサム」この世界の魔族の姫である。

  彼女は考えていた。

  なぜ私はいつも一人なのか、なぜこの広い世界で友達と呼べるものがいないのか、彼女ははそう考えまた呟く。


  「...寂しい、寂しい、寂しい、寂しい、寂しい、寂しい、寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい寂しい、」


  彼女はただ薄暗い部屋の窓からそう呟くしかなかった、いつしか寂しさは悲しみへと変わっていく、


  「...話し相手がほしい。」


  彼女は月を見て呟く。


  「...一緒に暮らしてほしい。」


  長い銀の髪を風になびかせ彼女は呟く。


  「...愛してほしい。」


  金色に光る目から涙を流しながら彼女は呟く

  彼女には、親がいなかった、兄弟もいなかった、家族と呼べるものが彼女にはいなかったのだ。


  「...悲しい、一人は嫌だ、誰か私の話し相手になって...私と一緒に暮らして....私を愛して...」


  静まり返った城の東の棟の一番上にある部屋の窓から見える大きな青い月が彼女の悲しさ、寂しさを大きくふくれさせた。


  「...そうか...別にこの世界のものじゃなくてもいい...私の話し相手になってくれるなら...私と共に歩いてくれるなら...私を愛してくれるなら...別の世界の住人だってかまわない

 ...」


  彼女は窓から背を向け歩き出す、


  「そうだ!!何で気づかなかったかしら、別にこの世界のものに限らなくてもいいじゃない!!別の世界のものでもいいじゃない!! 」


  彼女は広い廊下を歩き、長い螺旋階段を降り、ひとつの大きな扉の前にたどり着く、扉を開き、中にはいると高い天井まで届く沢山の本棚にしまわれた本がびっしりと並んでいる。

  この城の図書室である。


  「フフフ♪」


  彼女の整った顔から笑みが漏れる。

  彼女はとても興奮していた、やっと友と呼べるものに会える、私にも家族ができる、一人じゃなくなる!

  彼女は期待に目を輝かせ、図書室の中央へ歩いていく、この図書室の中央にはさっきまであった、ところ狭しと並ぶ本棚がおかれておらず、がらりと開けたその場所には天井から垂れ下がる大きなシャンデリアと、その下にポツンと置かれた小さな教壇あるだけなのだ。

  彼女は教壇の前で右手をかざすと、高々と叫ぶ。


  「我が欲する書物を我のもとに!!」


  すると、シャンデリアの光が真ん中に集まり、一つの光の球体となって教壇へとゆっくりと降りてくる。


  「フフフ♪」


  その光の球体は、彼女の右手に触れると音もなくはじけ、はじけた光が集まり古びた一冊の黒い本に姿を変えていった。

  シャンデリアの光がもとに戻ると、彼女の手にはさっきの本がしっかりと握られていた。


  「フフフ♪ あはははは♪」


  これで長かった一人生活が終わる、

  そう思うと彼女は自然と喜びの笑みを隠すことができなかった。


  「あはは♪ あはははは♪ あははははははは♪」


  笑い続ける彼女の手握られている本の表紙にはこの世界の文字でこう書かれていた。

  「異世界召喚(サモン)」と、

これからもちょこちょこ書いていきます

忙しいので待たせたらすいません!!

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