第4話 消えゆく意識
すみません!先週は入院だななんだので更新できませんでした…!退院はしたのですがまだ治りきっていないため出来次第の投稿になってしまいます…! それでもよろしければ見ていってほしいです!
水の中にいるかのような浮遊感に包まれながらヒバナはゆっくり瞼を持ち上げた。周りには光が一切ない真っ暗なの世界が広がっており、ヒバナはほんとに目を開けたのかどうか自分自身でもわからなくなるほどだった。
『ここは…』
そう呟いたヒバナの声だけが周りに虚しく響いた。返事を期待したが他の人の声どころか何一つ音が聞こえない。今までにない静寂、ヒバナ強い孤独を感じた。
辺り一面に冷たく立ち込める空気がヒバナの肌を刺し、体の熱を奪っていく。体に力が入らない。
徐々に周りに流れる冷気が少しずつ体力を奪い続ける。
少しずつ思考が停止していき、ヒバナは意識が遠のいていくのを感じた。
『さむ…い…死ん…じゃう…』
薄れていく意識の中、ほのかに暖かい熱がヒバナの肌を撫でた。
『残念だけど…君は死ぬ。』
誰かの声が聞こえた。優しくて落ち着く声だった。その言葉を理解する前にヒバナは意識を失ってしまった。