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傀儡幻術師の異世界生活  作者: 探索者T
1章 異世界人の小さな奮闘
7/18

6話 一樹のお怒り

あれ?ブックマーク数が

深淵を越してる...

ありがとうございまーす!


今回、及びっていう言葉

やたらめったらでるわぁ

とある実験に成功していた。

一樹は思っていた。熊と戦い、

逃げ延びたその朝に、魔力の糸に

流し込む魔力を強くすれば

糸の強度が上がる気がしていた。

元々の糸の強度は木を削り続けて

数分後切り倒せる程度の威力だった。

だがたったの5だ。

たったの5、強くしてやっただけで

石をいとも容易く切った。

さらに人形自体の威力も速さも増し、

10も足せばあの熊でさえ簡単に殺せそうな

威力になっていた。


これに気づかなかったのは、

我、一生の不覚といえよう。

そうすればきっと頬の傷もなかったはずだ。

いくら背中以外の傷は男の勲章と

いっても、一樹の美的センスや考えに

あわないものであった。

さて、


「はーなーせー!!!!このバカ!

ゴミ!アホ!男児好きーーー!!!」


「アホはお前さんだコラ。

それと僕はショタコンなんかじゃないし

人のもん盗んじゃダメでしょうが。」


というわけで、現在

4増しした糸でこのお子様(クソガキ)を縛っている。

正直1増しでもじゅうぶん押さえられるだろうが

そこは予防線だ。


「うるさい!うぎぎぎぎ!!

はなせよーー!!!!」


「そろそろやめな、

さもないと新たに俺の人形の

仲間入りだぞ~?大歓迎するよ?」


「い、いや...」


だいたい6~7歳くらいだろうか。

生意気そうなつり目にボサボサの髪、

汚れが目立つしろい服に靴。

貧困なスラムの子供、という

ところだろうか、元気はいっぱいだが

かなり痩せ細っている。

で、そんな子供でも人形にされる、

の意味は分かっているのだろう。

この世界でいうと奴隷にするということだ。

少なくとも一樹はそのつもりでいった。

サーカスに売り飛ばすぞ的なノリで。

一樹の場合文字通りにすることもできるが...


「いいじゃねぇかよ、

金持ちなんだしそのくらいもらったって」


「その金持ちもちゃんと

働いて手に入れた金でしょうが、少年A。

働いてないやつにはわからんかもだけどさ。

はい、これ没収」


なるべく優しく、

刺激しないように声をかける。

手にしたのは何やら小さな宝石類が

散りばめられたカードだった。

そこにはこうかいている。


ここにアルカード領領主、

ガフラー・フォン・アルカード公爵の娘

アリス・フォン・アルカードであることを

証明する。


さらによく見ると小文字で


この札は特殊な証明の魔法が

使われているため、複製、偽造は

不可能である。盗難された場合も、

当人証明が自動に行われるため、扱うことは

許されていない。


と書いてある。

一樹の時間が止まった、

そこに一人の女性が駆けつけてくる。

年齢は同じくらいの16~17歳ほど、

長い金の髪をそのまま下へ流し、

赤い瞳が照り輝くとても美しい女性だ。

息をきらしており、はぁはぁと

膝に手をつきうつむく。

その後ろから何人かの護衛のような

人が二人来る。


「はぁ、何を――はぁ、してるのですか、

はやく...返しなさい..はぁ、

下賎な男...」


ちょっとイラッときた。

いくらかわいくても感謝の

言葉を言えないとは何事か。

さらに下賎呼ばわりとはよくいって

くれたものだ。


「お嬢様、そちらの男性は

ひったくりを拘束し、我らに

貢献してくださったかたです。」


「ふん、そんなの知らない。

男なんて所詮女を道具としか

見てないのよ。それより

あんたたち、私の近くによっていいって

いついったの?離れなさい。汚らわしい。」


「も、申し訳ございません。」


ずいぶんとご立派なものだ。

これを知っていれば少年Aは絶対

見逃していただろう。うざいもん。


「本当に屈辱。

はやく返しなさい。

汚い手垢がつく前に。」


もう川に投げ捨ててやろうか

このカード。


「何をしているの?

あぁ、褒美が欲しいのね。

そうよね。折角公爵に恩を売ったんだもの。

で、何を望むの?お金?武器?

それともなんだっていうの?

・・・はぁ、はやくこたえなさ―――――」


「あんまいきっとんちゃうぞボケおまぁ。」


怒り度MAX。

さすがにこれ以上は耐えれない。


「私物管理届いとらんくて

盗まれとるようなやつがなにほざいとんじゃ

どつきまわすぞドアホが!

えらいべっぴんさんやな思うたら

とんだへちゃむくれやんけ。

おら、威勢どこ行った?言い返してみろや

へたれ!」


「ふ、ふん。汚い言葉ね。

これだから男って。」


「男かどうかいう以前に

助けられたことに対してありがとうも

言えんのかいアホ!

んなやつが公爵?なんもおもろないわ。

そんなんで民が引いてけるかい!

テンプレ期待した僕に謝れ!」


「てんぷれかなにか知りませんが

これ以上は不敬罪で処刑しますよ?」


「おぉおぉ、やってみぃ。

んなことしたらただでさえ低い名声が

なくなるやろうからな。」


「うぅ..ジン、ダム。

今すぐこいつを殺しなさい」


「よろしいので?

本当に名声が無くなってしまいますよ?」


「あら、たかが手駒が私に

何をいっているの?今すぐ殺りなさい。」


「はぁ、かしこまりました。」


あまりの言いぐさに耐えかねた

一樹が怒りを爆発させると、それに

のるようにアリスが反発する。

アリスの騎士が腰の剣を抜き、

一樹に襲いかかる。しかし、一樹は

そんなことには一切動じなかった。

なぜなら、もうすでに手を打っているからだ。

野次馬がいいぞいいぞと叫ぶなか、


「まんまとつられたね」


一歩前に歩んだ騎士が次に見た光景は

自分の周りを囲う針だった。

そう。一樹が用意していたのは

自分の 魔力により作り上げた

実体をもつ針だ。もちろん大激怒もふりだ。

針は1MPにつき5本作られる。

一樹が行ったことは単純。

針を千本作った。

たったの200MPで1000本できるのだから

かなり燃費がいい。ちなみに針千本だけじゃ

なんか物足りなかったので幻術魔法で

偽物だけど数を増やしてみた。

その技の名ももちろん


「秘術 魚虎舞遊(ロークファインフィズ)


といっても流石に殺すのはまずいので

一応降参するか聞くだけきく。


「降参する?」


「あ、はい俺は」「ジン!じゃ、じゃあ俺も」

ロークファインを解き、二人を

針の檻から解放する。


「ジン、ダム?何をしてるの

ですか?はやく始末なさい。聖騎士

でしょう?下賎な民間人に負けるなど、

あってはならないでしょう?」


「お嬢様、我らではこの者に

勝つことはできませぬ。このかたは

騎士長さまのように、固有スキルの使い手。

いくら優れた魔法を使おうとも、この

固有魔法には勝てませぬ」


「固有魔法ですって...!?」


一樹が知るのはまだまだ先だが、

普通に勇者召喚された組でもたったの一人しか

固有魔法、及びスキルの発見はできなかった。

事実、固有魔法、

及びスキル所持者は一つの国に

一人いるかいないかレベルに希少なのだ。

そして、その確率と比例するかのように

その固有魔法のどれもが普通の魔法と

比べると異常に強力で、

戦争に一人でもいれば必勝と

言われるほどだ。

一樹がもつ固有魔法、及びスキルは

計三つ。これはこの世界で

はじめて起きたことである。


突然アリスが

腰を落とし、地べたに座り込み、

おでこと手を地面につけ、

土下座をしてみせた。


「これまでの非礼、及び暴言を

お許しください!」


そう、その一人の存在で

国を落とせるもの。当然、

国から手厚い保護を受ける。

そして、そのものに非礼を働いた場合、

それはたとえ公爵であっても

重い罪となり罰を受ける。

アリスは恐れている。このことが

親や王族に知れ、罰を受けることを。

もちろん一樹はこの事を知らない。


「う~ん、なんで急に謝ったか

知らんけど、公爵としてあの態度は

どうかと思うから、とりあえず

親御さんと話をさせてよ」

大阪在住ですけど

「でんがな」「まんがな」

「べっぴんさん」「へちゃむくれ」

なんてほとんど使いませんよ。


秘術、魚虎舞遊は

舞遊を含んでロークファインフィズと

読むことにします。

魚虎とかいてハリセンボンと読みます。

ハリセンボンを英語にすると

ポーキュパインフィッシュでした。

調べました。そっから少し改良をしました。

鯱はシャチです。ここ重要。

あと固有魔法って秘術

みたいなもんだよね?技名にすると

そっちの方が厨二心をそそりますからね。

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