紅の...
ウルトラスーパー超絶めっちゃくちゃごめんなさい。
投稿頑張っていきます。
「あの女の子いっちゃったね~」
「うん、何だったんだろうね。」
「さあ?泣いておこって、
情緒不安定だったのかな?」
二人がアリスを思い出すことはない。
それは呪いであり、魔法であり、
記憶の障害であるため普通に治療しても
治らず、回復魔法も解呪魔法も複雑に
絡まった紐の前では聞かない
記憶の奥底に封印されたわけでもなく、
また完全に忘れ去った訳でもない。
確かにそこにあるのになにも思い浮かばない。
また、その記憶の変化に気づかない。
「まぁ、気にしてても無駄だ。
それよりあのやろう。パール?
あいつをどうにかしないとなぁ」
「完全に狙われちゃってるねぇ
でも安心して、ボクは力には
自信があるんだ。」
人間でいう力瘤をつくっているつもりなのか、
羽を横に広げて顔を力ませる。
「わからないよ」
「えー」
テトは殆ど無い頬を膨らませる。
反応がラノベのヒロインにいそうで
少し笑える。
ということを思いながら
いまだ自分にヒロインが現れないことに
対する嘆きを隠すように若干無理矢理笑う。
「そういえばさ、ききのがしてたんだけど
以前にボクとパールが戦ってたときに
どこからか出したあの人形ってなんなの?
すごく使いこなしてたけど」
「あれ?あれは僕の作り出した
傀儡、ヴォルスだ。人形を操るのが
お得意だからね。あぁやって
攻撃にも組み込めるのさ。」
「すごいねー。」
心こもってないなぁと、薄く笑う。
「なぁ、やっぱ今から
精霊契約しにいけない?」
「んまぁ、ボクの力があれば
イツキに対する影響は無くなるけど
ボクは一緒にいけないよ。」
「お願いしゃーす!」
テトの体が光り、
そこからふよふよとやる気の無さそうな
光が一樹へと宿る。
「はい、これでできたよ~
頑張って契約してきてね。
契約できる精霊や魔力の強い精霊
は見えるから、交渉は大事だよ。
いってらっしゃい」
「おう、行ってくる」
精霊の森へ足を進める。
後ろから体を押されるような感覚があり、
体になにか強烈な流れを感じる。
そして猛烈な体調不良を訴える。
教室にいたら、先生に保健室にいっていいか
聞く程度の体調不良を訴える。
あまりもの気持ちの悪さについつい
目を閉じてしまった。
目を開けるとそこには幾つもの
光や少年、少女、厳つい中年男性や
妖艶な女性の姿や狼のような姿のもの、
猫のような姿の精霊たちがいた。
こちらを見たり、話し合っていたり、
なぜか気張っていたり。
毛繕いをしていたりと、みんな忙しそう?だ。
こちらとしては精霊という存在自体が
憧れの的なのでどの姿の精霊を見ていても
飽きない。テトのように白いフクロウもいる
そしてこういうのは契約できるかは
別として奥の方に物凄い精霊がいると
相場で決まっている。
というわけで奥の方へ進む。
「いくら歩いても全然変わっちゃいねぇ」
かれこれ一時間ほど森を歩き続けているが、
凄そうな気配や主人公補正的ななにかで
感じとることもできない。
というわけで道行く精霊にこの
森で一番すごい精霊とか聖獣、神獣
を聞いてみた。
「そりゃあ神獣様は風の神獣フェンリル様と
時空龍様だわさ。時空龍様は神獣の身
ながらも龍とし確立した御方、
フェンリル様はその時空龍様と
同等レベルのちからを持つ御方。」
「聖獣は?」
「風の聖獣キリン様か土の聖獣ベヒモス様
だな。キリン様はたった5体の眷族ながらも
聖獣のなかでもかなりちからの強い御方。
ま、そのうちのテト様ってぇかたが
最近みっかけねぇだなぁ。
ベヒモス様はなんといっともその力。
力だけなら神獣様に匹敵するほど強いが、
いかんせん頭が悪うて魔法も使わん。」
「ほんほん、じゃあ精霊は?」
「さっき言うた大精霊テト様とか
あとは月の大精霊シヴァ様。
あとは大精霊パーングェイン様かな。
テト様はさっきいった通り最近見かけん。
シヴァ様はおっとりしておられるなぁ。
そのわりにゃあ聖獣並みに強いが。
パーングェイン様はなんせ変わりもん
だなぁ。そうとう難しい方だ。」
テトの件は正直笑えたが
物凄く強いらしい。実は
すごいやつだったみたいだ。
そして先程の話で興味を持った精霊やetc.は
時空龍、キリン、パーングェインの三体だ。
時空龍→厨二っぽいから
キリン→テトの反応が面白そうだから
パーングェイン→攻略のしがいがありそう。
そして先程のおっさん精霊に
この三体の居場所を聞いてみたところ
パーングェインの場所を知っているそうなので
聞いた。早速行ってみることにする。
あわよくば契約を狙う。
言われた場所にいくとそこの
地面には赤いしみがちらばっていた。
「だれ..」
「...このしみは?」
「前に来たニンゲンのち。」
別の意味で難しそうだ。
一樹はその回答に顔をひきつらせる。
「質問。何しに来た」
「パーングェインとの契約。」
「質問。朝は四本、昼は二本、夜は三本の
足を持つ生物の名を答えなさい。
あえば契約一歩手前。
合わねば死。辞退は死。」
この話は向こうの世界では有名だ。
どっかの神話の話だった気がする。
答えは
「人間 だった気がする。」
「あった。契約一歩手前。次。
ちの味はどんな味?
あえば最終契約審査。合わねば死。
辞退は死。」
これは小さいときに自分の血を
なめたことがある。
そしてやりと一般常識だろう。
この世界ではどうかはしらないが。
「鉄みたいな味。」
「あった。最終契約審査」
まった。いやちょっとまった。
内容があっちの世界の神話といい
血の味といい、サイコパスかっての。
そんなやつと契約していいのか、
そこは疑問だ。
「私はイカれているか。
あえば契約。合わねば死。」
「超絶イカれてる。」
「あった。契約おめでとう。」
なんかあっさりしている。
この質問がこの世界では難しいのだろうか。
「なぁ、間違いって
どんなんがあったんだ。」
「一問目、猫犬猿虎ネクロマンサー
二問目、人の味犬の味魔物の味
三問目、イカれてない。イカれててもイカれてなくてもいいんじゃないかな、だってそれが君の個性だし、君の魅力だ、ソナタは美しい、私と共に来ればさらに美しくなるだろう、だから私と契約しよう、そうすれば私のすべてを君に捧げよう、だから君も私にすべてを捧げてくれ。」
最後のだけやたらながかった。
というか最後のは完全にくどきに
きているだろう。
「それらはどうしたんだ。
主に最後が気になる。」
「殺した。・・・あんま喋らさないで。
私いますごく、機嫌悪いから。
魔力がおもうように出ていかない。
さっさと契約する。
ワレナンジニケイヤクヲメイズ」
「受け入れます。」
「はいかんりょう。」
かなりあっさりと
契約がすんだが、本当にこれでよかったのか
心配な一樹だった。
たんたんとしすぎたかな?
とりあえずすごい精霊がほしかった。