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傀儡幻術師の異世界生活  作者: 探索者T
1章 異世界人の小さな奮闘
11/18

10話 襲撃

作中に出てくるヴォルスは

造語です。適当に考えてみましたw

一番目という意味で使ってます。

そうだなぁ、0番から十番まで思い付きで

編集中にかいたのをご覧ください↓


0→コールト

1→ヴォルス  6→クアノ

2→マータ   7→セッツ

3→シャン   8→キム

4→エニドル  9→アルン

5→ポルド   10→ヴォコールト


一樹の世界での番号の呼び方にしよっかな?

少なくとも今後でてくる大型傀儡には

使うつもりではいるかな?

0が後付けって気づいた人、

君のような勘のいいガキは嫌いだよ。

・・・ごめんなさいm(_ _)m

ネタわかったひといるかな?

「できた。

名前は傀儡ヴォルスでいいか」


木の人形。

されど木の人形だ。

この人形の大きさは自分より

少し大きい程度、そして

注目すべくはエンチャントと暗器だ。


かなり大がかりなもののため、

一部分につき1エンチャントを施している。

素材には非常に厳選をしたために、

全ての部分に火耐性エンチャントが

あるだけに飽き足らず、

その他にも操作性が上昇したり

魔法の威力が上がったり

物理攻撃に強化補正がかかったりだ。


そして肝心の暗器。

こちらは針魔法の針を利用した。

こういうこものならなぜかまとめて

エンチャントできるようになっている。

そのかわりすべて同じエンチャントになるみたい

ランダムエンチャントの結果は

貫通力×50 痛撃×100 破壊×100

追跡×50  毒×50  麻痺×50

という結果になった。

それぞれの暗器に適当に入れている。


あともうひとつ。

これ絶対いらんだろというものも出てきた。

それがこれだ。 媚薬×50

どうしようもないのである。


それと、今回の目玉がコチラ、

幻術【幻覚】×49

もともともっていた幻術スキルの力を

針にエンチャントした。

一本だけ自分に刺したが突如何も

見えなくなりとんでもない不安感に襲われ、

かつからだが動かなくなった。


それと、ほらいるじゃん?

某忍者対戦漫画の序盤辺りにでてくる

千本っていう武器を使うキャラ。

恨まないでください。っていうキャラ。

そのキャラを見習った攻撃もできるようにした。

針魔法を応用して手に長めの針を挟んで

鍵づめのような使い方をしてみた。

投げはいざしてみたら意外と難しい。

毎日寝る前に少し練習して少しなら

的のど真ん中当てれるようになった。

少しずつダーツをしている気分になったのは

言うまでもない。


兎に角、かくしてしばらくの間

主戦力になりうる傀儡を作り上げた。

携帯方法はアイテムボックスに入れておくしか

なさそうだ。

さて、遅れすぎたら今が頑張り時なのに

アリスに失望されそう。

あらかた整理すると急いで屋敷へ向かった。














あれから一ヶ月が経過した。

今日もきっと一樹が来るのだろう。

ここ一ヶ月で彼と顔を合わせなかった日は

唯の一度もない。遅れてきたこともない。

なのに、なのに今日はまだ現れない。

いつもの待ち合わせの時間から

既に二時間も経過している。

よおだとかおーいだとか、

おっきい人形を完成させてきた日は

はしゃぎながら走ってきた。

今日はなぜか、どれだけ待っても現れることがない。

しびれを切らして屋敷へ戻った。




「ヴォクアーノの時間。」


日本でいう、午後四時。

いつもなら広場で人形劇をしている時間、

広場に行ってみる。

いつものちいさな舞台はなく、

あるのは今日もまた人形劇を楽しみにしている

馴染みの観客たち。そこに一樹の姿はない。


怒りはなかった。

あるのは、不安と焦燥と、悲しみ。

自覚しているかは、アリス本人のみぞ知る。

だが、自分が目に涙を滲ませているのは、

アリスは気づいていない。


「アッハ〜〜〜ァァン♪なんだか人が

いーーーーーーーっぱい集まってるねぇ、

どうしたの?どうしたの?

何があるというのかなぁ??

おねーーぇさんっ答えてもらっていーーーーーーい???」


突然放たれる戯けた声。

いつもなら少しどう猛と言えなくもない

れでぃーすえんじぇんとるめんという謎の

言葉が飛んでるのに、今日は全く違う、

不快感のある声だ。

男だ。紺色の髪を長く、膝まで伸ばし、

貧相な顔を白に塗りつぶした長身の男だ。

男は1人の女性に話しかける。


「いつもならこの時間に

ここで人形劇があるんだけど、

なぜか今日は遅いみたい。」


「ワァオ!人形劇!!!

それは楽しそう!見てみたいねぇ?

でも残念。 もうみられないね。」


最後の瞬間だけ戯けた調子がなくなり

あたりに魔力が漂う。アリスはいち早く

気づき、魔法を放つ。


「風よ切り裂け!アル・ウインガー!」


「ベタ・グランシルド」


風の刃が土の防壁により防がれる

いまの風魔法は威嚇のために別段、

防がれても構わなかった。


「これ以上不貞を働くなら

ガフラー・フォン・アルカードの娘、

アリス・フォン・アルカードとして父に変わって

制裁を下す!」


「あ゛・あ゛・あ゛・あ゛ーーーーー!!

素晴らしい!君のその郷土愛に、乾・杯っ!

といってもぉ〜、ワタクシと致しましてもぉ。

ここに訳あってきて訳あって襲う訳です。

訳あって人が死ぬ時に出る負の魔力が必要でして。

こうやって訳あって襲ってる訳ですよお」


「あなたは、まさか!?」


「はぁぁぁい、ナカレモノ復活会十戒が1人ぃ、

アルンノ者、パール・ジェイリーン。」



ナカレモノ復活会、

約200年前、世界を襲い、

近づく生物、自然、空気を殺した

最悪の人物それがナカレモノ。200年前の記録では

当時現れた勇者、魔王、神、神獣フェンリルと

神龍エンシェントドラゴン、そして精霊王が総出でかかり、

見事亡き者にしたそうだが、近年、道を踏み外した神官が

死者蘇生の魔法を生み出したことにより生まれた犯罪集団だ。


そして生まれた時より

何か特別な力を持つ人間の元にほんの僅かな確率で

本来与えられる力を無理やり押し返して

本来とは異なった形で継承される力があり、

その力が与えられたものは成人を迎えた日と同時に

必ず復活会と出会い、入会し、十戒になるということだ。

その力の全貌は未だ不明とされている。


「ならば私も心置き無く

あなたを殺すことができますね。

イオ・ウインガー!」


「エタ・グランシルド!」


風の刃が今度は土の防壁を壊して

パールに直撃する。


「ガッ!ゴホ!ゥゥゥ!やるねぇ、

まぁ、そうでなきゃ、楽しめないよね?

縮地」


パールが一瞬にしてアリスに近づき、

肩に手を置く。


「偽証」


「くっ」


アリスがパールのうでをつかみ、

思いっきり投げ飛ばす。今の時間が

時間稼ぎになったのか、周りに人はいない。


「まぁ、殺りがいがあるよねぇ?

イオ・ウインガー!」


「な!風よ守れ!イオ・ウインシルド!」


アリスの詠唱に魔法は

発動しなかった。


「な!?テト!」


アリスの目の前に風の刃が差し掛かった時、

光の障壁が接触を防いだ。


「間一髪だったね、アリス」


アリスの裾から飛び出してきたのは

フクロウのような少し大きめの鳥だ。


「ありがとう、テト」


「ううん、大したことじゃないよー」


「アハッ、精霊かぁぁぁ、こりゃちと厄介。」


「僕の契約者の可愛い顔に

傷が入ったら危ないじゃないかー。

悪い子には、お仕置きだーい!」


空中に無数の風の刃を発生させて

パールめがけて投げ飛ばす。

パールは土の防壁を駆使し、近づきながら風の刃を躱す。


「おっかないナァ〜。

アル・グランガー!」


パールの攻撃がテトに向かって飛ぶ。

テトは次の刃を手放し、

パールのアル・グランガーが頰をかすめたが

なんとか躱した。


「うわっと!あ、危なかったぁ。」


「油断したねぇ!エタ・グランガー!」


「テト!イオ・ウインシルド」


再び攻撃が飛んできたが、

これは魔法が戻ったアリスによって

防がれた。


「終わりだぁぁぁヨォ〜

シタ・グランガー」


いつの間にか後ろに回り込んでいた

パールにテトとアリスは対応が遅れて、

攻撃が当たった。


「キャアァァ!!」

「ぐうぅ!」


2人は地面に倒れ、テトが光の粒子となって

アリスに入っていく。

アリスは頭から血を流している。


「さてぇとぉ。

邪魔もいなくなった訳だぁぁ〜ネ?

じゃあ、死ね。

ラダ・グランドリル」


土の柱がアリスめがけて

伸びていく。猛スピードの

土の柱がアリスの顔に当たる直前、

アリスの元に何かがおきた。

目の前に半透明の障壁が突然現れ、アリスの身を守った。


「癒しの陣」


ガラガラな声で誰かがアリスに癒しをもたらす。

アリスに体力が戻り声の方向を振り向く。



「ゴホッゴーッホ!あ゛〜。ごめんアリス。

昨日海釣りで船から落っこちた時が原因で

熱出て風邪引いた。」


驚くほどに鼻声だ。

鼻をつまんで喋ってるんじゃないかと

思うほどに。

そこにいたのは他ならない、一樹だった。


「イツキ!」


「誰です?」


「海良 一樹。あなたは?

いや、いいや。とりあえず、ファイヤ」


火の玉が飛んでいく。

が勿論土の防壁に邪魔される。


「これはこれは、ご丁寧に。

おや、それはなんです?」


「傀儡だよ。ヴォルスって名前。

こちらもまたよろしkゴホ!あ゛〜もう。」


ヴォルスを装備し、

自分もまた針を持つ。


自動操作オートマチック 切り裂き人形リップドール


勝手にヴォルスが動き出す。

これは一樹の新技、からくり人形のように

動力を与えて勝手に動かすものの応用で、

魔力を動力として傀儡を動かしている。


アリスも陣により、

戦える程度には回復した。

立ち上がり、手に魔力を込めている。


「アハッアハハハハハハハァアァ♪いいねぇいいねぇ、

どういう力かしらなぁいけど、こりゃ明らかに

分がわるぅい。一時、撤退!撤退!

また会おうじゃぁなぁいか?ベタ・ダークスモーク」


黒い霧が勢いよく発生し、

パールが姿を消す。

霧が晴れた頃にはパールはいなかった。


「ゴホッ!あ、やっべ倒れ...」


どうやら急に熱が上がったみたいだ。

耳鳴りがして、頭も痛い。

意識が朦朧とする中、

アリスが一樹の顔を覗き込んでいるのがわかる。

あぁ、アリス。間に合ってよかっ...

そのまま一樹は眠りについた。

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