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傀儡幻術師の異世界生活  作者: 探索者T
0章 プロローグ
1/18

0話 プロローグ

探索者Tの

深淵を飛び出して見た500年ぶりの異世界は

も、よろしくお願いします。

僕は海良一樹(カイライツキ)

質問だ。人形が好きだろうか。僕は好きだ。

といってもホラー映画に出てくるような

日本人形や西洋人形ではなく、ブリキの人形だったり、

縫いぐるみのようなモフモフしたのだったり

腹話術用の口がカパカパするやつだったり...

とはいってもそこまで詳しいことを知っているわけではなく、

ただ、好き。それだけだ。


出会いは9歳の頃だった。

訳あっていった東京から家のある

大阪までの帰り道、これも訳あって乗った

各駅停車の電車に乗っていたときだ。

大声でなく赤子を、その赤子とは全く関係ないであろう

おじさんが、人形を手にはめ、腹話術で

一人二役を演じ、赤子を笑わせたのを偶然見たことがある。

すごいことだと思った。

当時九歳の僕は四歳くらいから人形を触らなくなり、

関わりが途絶えていたのを復活させた瞬間だった。


そこからと言うものも

腹話術をマスターしたり、アニメの人形、

レトロな人形を買い漁ったり、操り人形までにも

手を出した。十七歳になった今でも

人形はさわり続けている。

最近は傀儡子の真似事のようなものまでしている。



今は電車にて高校へ通学中。

己で人形を作ったりもするため、裁縫部や技術部のような

連中とは仲がいい。よく場所と材料を借りたりしている。

まぁ、技術部男子に関しては好きなアニメのキャラを僕に

言い、その人形を作ってやってるため

餌付けとも言えるかもしれない。

ちなみに僕は無所属。

電車にいるときは流石に人形は弄らず、

スマホでラノベでも読んでる。

人形好きの影響か、彼の有名な忍者漫画で

傀儡子忍者が出たときは興奮するし、

彼の有名な海賊漫画でも敵に触れただけで

人形にする能力者が出たときはなんとなく見た。

ラノベには敵にさえ傀儡子が出ることはなく、

少し物足りなさを感じている。ラノベ好きだけど。


『おはよ~、海良くん。

今日はなんか一段と混んでるねぇ』


『あ、四宮さんおはよ。

偶々この車両に集まったっぽいで。

隣の車両はここよりはましやな。』


『あ、ほんまや~』


こそこそ声で話しかけてきたのは

四宮桜奈(シノミヤオウナ)。たまたま通学路が

ほとんど同じだから

よく一緒に乗り合わせる裁縫部の同学年の

女の子。ついでに同じクラス。

裁縫の腕前もなかなかなもので、

時々僕に張り合って人形を作ったりしてる。

スレンダーな感じの人。スーツがすごくにあいそう。

そしておねぇさんてき美女。

黒の髪の毛をサイドポニーにしていて、

無いに近い胸部。だがラッキー○ケベて実証済の高感度だ。

思いっきり殴られたけど。身長は172cmと、

ちょっと高め、ちなみに僕は179cm。


『今日は裁縫部くるん?』


『んにゃ、今は作りたい人形がない。』


『そっか』


電車を降りたらあとは殆ど一本道。

桜奈と他愛のない話をしながら

歩いてるとあっという間だ。

教室に入れば何時も通りのメンバーが

俺の席を中心に座って適当に寛いでいる。


「おはよーす。」


「お?きたな一樹!知ってる?

近衛戦記の新刊出たんやぞ!」


「あぁ、僕それ電子版で最終話まで読んだ。

もちろん文庫本も買うけど。」


「いつきぃ~、シャナちゃんの

人形作ってちょ~。完成度高めの今日中に」


「無理言うなよ。僕も暇じゃないんだ。」


一人目に話しかけてきたのは

芝浦敬二。スポーツ系男子でよくバスケットに

付き合わされる。基本的にいいやつだが

買ったポテチを最後まで食わずにトイレにいくと、

その隙に全部綺麗に平らげてごちになりやした!

とかいってくるやつ。

角刈りで、身長が189と、かなり高い。かつ筋肉が

かなりあり、ごつい。


二人目は由良皓大。空手を小学生からずっとやっているらしい。

大のラノベ好きでライトオタクなやつ。

こいつとは中学も同じでよくつるむ。

通学路は時間帯が別だが...

前髪を短く切っていて、身長は168cm


「おはよ。」


「お、水瀬さん。四宮さんも。知ってる?

近衛戦記の新刊が―――――――――――」


「聞いてたよ。今回かっこよかったのは

なんといってもザクね。」


「ぐおお、水瀬チェック済みかぁぁ!!

ネタバレくらっちったあぁーー!」


「朝からテンション高いな。芝浦君は。」



二人目女子は水瀬レイ。

一言で言うとロリ美少女。黒髪ストレート。

そして身長が本人曰く「155はある!!!!それ以上喋ったら

怒る!!」らしい。

ちなみに僕は彼女の本当の身長を知っていて、

151だ。恐るべし。こちらもまた貧しい胸部をしてらっしゃる。

ひとまず、これがいつものメンバーといったところか、

だいたいアニメやラノベの話をしている。


「さぁ、みんな席ついてなぁ~。

ほら、芝浦たちもすわれ。

ちゃっちゃとHRおわらそうぜ。」


出たな担任の白川(男)。

昨日はチョークを落として全部踏みへし折る

という失態を犯した。一昨日は黒板消しを

グラウンドにてが滑って思いっきり投げた。

さて、今日は何をやらかす?


「さて、ごうれ...うぉ!?まぶし!?」


教室が光に包まれ、

やがてそこには人は残らなかった。

二作品目に乗り出してみた。

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