あの日、彼に
その日の午後。夏織とミーヤは食材の買い出しに出かけその帰り道。お店の営業時間は5時まで。
「ちょっと買いすぎました?」
「これくらいでいいと思いますよ」
二人で並んで道を歩き交差点で信号待ちをしていると。
「あ!牛乳買い忘れた」
「それでは私が買ってきますので夏織さんは先に戻っていてください」
「ごめんなさい」
「大丈夫ですよ」
回れ右をしてスーパーに戻るミーヤ。
その時だった。
――キィィィィドカッと。急ブレーキと何かがぶつかった音が聞こえた。急いでミーヤが振り向くと交差点の真ん中で車同士がぶつかり、一方の車が制御不可能になって。
「夏織さん!!」
そのまま夏織の方へ向かって来たのだ。手から荷物を手放し急いで夏織の元へ。
ギリギリそれとも間に合わないそんな微妙なタイミング。必死に手を伸ばした時だった。
――シュッとミーヤの視界から夏織が消えた。車をかわしそのまま壁に激突。
「夏織さんはどこ!?」
「ここだよ」
振りかえると夏織をお姫様抱っこした人物。
「私がいなかったらどうなっていたか分からなかったぞ」
「……カ、カルネ」
気絶した夏織を自宅に運んでベットに寝かす。
「まったくやっぱりミーヤを一人にするのは判断ミスだったかな。絶対この人死なせちゃいけないんだぞ」
「わ、分かってるよ」
カルネとの再会がこんな形なってミーヤは凄く落ち込む。
「まぁ、助かったからあまり言わないが」
ショボーンっと落ち込んでいるミーヤの頭に手を置いて。
「ミーヤなりに頑張ってるんだもんね」
「カルネ……」
思わずカルネに抱きついてしまうミーヤ。
「……うっ」
夏織が気がついた。起き上がり頭を押さえてる。
「夏織さんどこか痛いですか?」
心配そうに夏織に声を掛けるミーヤ。
「……一つ思い出した」
「な、何をですか?」
「彼と事故に遭った時とその少し前……」
両目から泣き出して手で覆う。
「私、彼に告白した」
その言葉に驚くカルネとミーヤ。
「優孝様は何って言ったんですか?」
「悪い気はしないって……それと彼が私に言ったの将来私は猫カフェやったらみたいなことを」
夏織に優しく抱きしめるミーヤ。
「私、彼の彼女になれてたのかな?」
「えぇ、きっと夏織さんは優孝様の素敵な恋人になれていましたよ」
「……うん。ありがとう」
そのあと夏織は落ち着いて眠った。その表情はとても嬉しそうで安心しきっていた。
皆様お久しぶりです。@ナイトホークです。
今回約4カ月の時間を使って書いてきました。
今までと少し違くヒロイン視点や番外編、アフターストーリーと入れてみましたがどうだったでしょうか?
物語の終盤はミーヤと夏織に視点を置いてみました。
書き終わることができ今はホッとしています。
次回作は冒険物、恋愛物どっちかですが、今年に書くかは五分五分です。
最後まで読んで下った方に感謝しています。
次回作でまた会えることを楽しみにしています。 @ナイトホーク




