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キミの傍にいてもいい?駄目かな?  作者: @ナイトホーク
第六章 春は嵐の予感編
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一緒に帰ろ


「ゆーちゃん。私職員室に寄らないといけないか先に帰っていいよ」

図書部の活動が終わり他の部員たちが先に図書室から出て行き、最後に明紀と優孝が出る。

「そうか、じゃあカギお願いしてもいい?」

「任された~。それじゃ」



靴に履き替え外に出ると小雨が降っている。置きっぱなしにしていた傘が役にたった。傘を広げ歩き出すと直後。

「優孝待った!」

誰かに呼び止められた。

「あれ、夏織。ソフトだったんだろう?」

どうやら優孝が来るのをすぐ近くで待っていたみたいだ。

「途中から雨が降ってきたから中止になったんだよ」

「あ、そうか」

「ねぇ、一緒に帰らない?できればバス乗らないで歩かないか?」

「俺は別にいいけど」



夏織は、折りたたみ傘を開いて並んで歩き出す。傘を広げてるいるのでお互いの距離はほんの少しだけ離れてる。

 ソフトボールをやっているため普通の生徒より大きめのカバンを使っているから、傘の面積からはみ出して雨に濡れてしまう。それがちょっと気になってしまう優孝。

「鞄濡れてるけど大丈夫か?」

「ん?別に大丈夫だよこれくらい」

「傘交換するか?こっちの方が大きいから」

「いいって気にするなよ」

「……そうか」



歩き始めて10分後。

「優孝って将来何になるの?」

「えぇ~!等々にどうした!?」

急に変なことを聞いてくるものだから驚いた。

「聞きたくなっただけだよ?そんなにビックリすることないでしょ」

「今のところは考えてないけど、とりあえず文系の大学は考えてるけど」

「ふ~ん」

ちょっと不満そうな夏織。

「夏織は?実家のパン屋で働くのか?」

「私?全然。パン屋だって親がやってるだけだし」

「そうか。……ん~。猫カフェとかどうだ?」

目が点になってそのあとお腹を抱えて盛大に笑い出した。

「あはははは。私が猫カフェ?笑えるんだけど。あははは」

「この辺そいうのないからあったら本読みに行くんだけど」

かなり真面目に言ってる優孝にさらに笑いが加速する夏織。

「そんなところで本に集中できるのぉ?てか、優孝。猫好きなのかよ。あぁ~笑いすぎてお腹痛い」

「そんなに笑えるのか?猫カフェを経営する夏織……似合いそうなんだけど」

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