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キミの傍にいてもいい?駄目かな?  作者: @ナイトホーク
第一章 変化し始めた日常編
4/52

1位vs2位


優孝と華怜の破局話が収まらない今日この日。色々なところで何故別れたのかと聞かれ続けた優孝。ようやく昼の時間になり鞄から弁当を取り出すと。

「川中君」

クラスメイトの神山(かみやま) 海沙(みさ)が恥ずかしそうに声をかけてきた。

「神山さん何?」

海沙とは、1年の時から同じクラスで時々話をする仲。だけど、優孝からは、あまり声をかけない。茶髪のショートヘアで部活は、吹奏楽部でフルートを担当している。実家は、2駅先でケーキ屋さん。地元だととても有名らしい。

「一緒にご飯食べてもいい?」

「いいよ」

「本当?待ってて椅子持ってくる」



 今日の弁当は、ミーヤが作ったらしく得意の唐揚げが詰められていた。というか唐揚げしかない。カルネとミーヤは、どっちも料理はうまいがレパートリーの数は、カルネの方が多い。

「川中君は、唐揚げが好きなの?」

「まぁ、好きな方だけど」

優孝の机にお互いの弁当を広げて昼食を始める。

「でも、これだとバランスが悪いよ?自分で作ってるの?」

「メイドが一日交代で作ってるんだ」

「メ、メイドさんがいるの?」

「うん。今は、2人家にいるよ」

「へぇ~。凄いね。本物のメイドさんとか見たことないから見てみたいな」


「優孝!いますか!?」

突如大声で教室に入って来たのは、華怜だった。優孝を見つけるなりやって来た。

「今朝の掲示板のことでお聞きしたいことがあります。あれは、優孝がやったのですか?」

「華怜。あれを見てたのか」

「どうなんですか?答えてください」

華怜の態度は、明らかに怒っていた。自然だと自分では思ってるのかもしれないが、感情が噴き出ている。優孝が弁解しようとした時だった。

「あれは、私がやったんだ」

隣で自分の机で寝ていた夏織が起きて立ち上がった。

「そうですか。鹿野さんの仕業でしたか」

掲示板の首謀者が夏織と分かると華怜は、さらに不機嫌になり始めた。学年成績1位と2位生徒同士が睨み合う。この騒動にクラス内はもちろん、廊下を歩いていた生徒たちも興味津々で覗き込む。優孝のと一緒だった海砂は、挙動不審でどうしようと慌ててる。

「何故あのようなことをしたのですか?」

「2人が別れたことをみんなに知らしたかっただけだよ。それか会長さんが優孝の言葉を受け入れたらやらなかったかもね]

「なっ!」

「優孝は、別れたと思ってるけど会長さんは、違うんでしょ?それってどうなの?嫌な女」

「わ、私は……」

言葉が詰まってしまった華怜に。

「そこまでだ」

2人の間に優孝が割って入った。

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