足どうしたんだよ!?
華怜のストーカー事件が解決をし、季節が移り変わり11月秋。
今は、何事もなかったように学校生活に戻った華怜。あの直後恐怖で優孝の屋敷から出ることが出来なかったが、常に優孝が傍についてあげて少しずつ落ち着いて行き、2週間後登校に復帰した。一方でストーカーの男は、ミーヤが警察に引き渡したと言っていたが実際のところ分かっていない。ただ、あの男は、2度と現れないとミーヤが言っていた。これで少しは、元通りになって静かに読書が出来ると思っていた優孝。だけど、何の意地悪かそれは、どうやらもう少し後になりそうだ。
「夏織。足どうしたんだよ」
「試合で骨折した」
ある日。夏織が松葉杖をついて登校してきた。
「だ、大丈夫か?」
「全治一か月ぐらいだってさ」
素早く肩を貸してあげて、ゆっくり椅子に座らせてあげる。
「ありがとう」
「これくらい気にするな。移動する時は、手伝ってやるから」
移動教室の時は、荷物を持ってあげて夏織の手助けをしてあげた優孝。さすがに体育の時やトイレの時は、一緒に行かないがそれ以外は、一緒にいる。
昼になり自分の席で、サンドウィッチをパクパク食べていると、自然と優孝が向かいに座ってパンを食べながら本を読む。
「な、何よ」
「別にいいだろう」
久々に一緒に食べる感じが中学時代のころを思い出す。
「なんで、私の手助けしてくれるの?」
「なんでって夏織だからだよ」
本を読みながらそういう優孝。
「私以外の人には、こいうことするの?」
「さて、それは分からない」
「何よそれ。バーカ」
この瞬間。夏織は、ちょっと嬉しい気持ちと面白い気持ちが混ざり合い、優孝の横顔を見ながら昼の時間を過ごした。
放課後。
「帰り大丈夫か?」
部活がある優孝は、心配していた。
「大丈夫だよ。行きだって来れたんだから」
「そうか?」
「いいから部活いきな」
夏織の事が気になりながらも部活に行く優孝。夏織は、教室からグラウンドを眺める。
「……怪我なんかしてる場合じゃないのにな」
午後5時。部活が終わり昇降口に向かって歩いていると。
「……あれ」
夏織がいた。どこからか持ってきたパイプ椅子に座って。
「やっぱり、帰り送っててくれないか?」




