侵入者、撃退せよ!
夜。カルネの部屋。
――ピカッピカッ。
1階に侵入者が侵入してきた時に点滅するランプが赤く光った。優孝がいる2階の青いランプは、点滅せず。
「ミーヤ起きてる?」
すぐにミーヤに連絡をする。
『起きてるよ。侵入者だね』
「1階のランプが点滅した。2階はしていない」
『そう。こっちは、3階のランプが点滅したよ』
ミーヤの部屋には、3階のランプだけある。
「2階の優孝様の所には、行かせないように。対処法は任せる」
『了解』
屋敷1階。
「なぁなぁ」
「なんだよ」
「どれだけ金あると思う?」
「財閥の家だ。1兆ぐらいはあるだろ」
「1兆!?夢だな!てか、中に入ると広すぎないか?廊下長いな!」
「待て!誰かいる」
1階の廊下で待機していたカルネの前に、2人の男が現れた。その服装は、どこかの特殊部隊みたいに武装していて銃を所持していた。
「夜遅くに迷惑ですね」
「あぁ?メイドかよ」
「おいおい。メチャクチャ美人じゃね?」
「確かに俺たちでめちゃくちゃにするか」
「いいねいいね」
「はぁ~。めんどくさいのですぐに終わらせます」
カルネは、シュッと腕の裾から扇子を取り出して広げた。
屋敷3階。
「意外とすんなり入れたな」
「屋上から降りて窓から侵入とか憧れてたんだ俺」
――シュシュシュシュ。シュルシュルシュル。
「何か聞こえないか?」
「何かが擦れる音?」
「……オジサン達。何して遊ぶ?」
「メ、メイドがショットガンシャッフルしてる!!」
「物凄い不気味なんだが」
満月の月明かりに照らされるミーヤが少し、ホラー映画を感じさせられる。
「ねぇ?トランプで何が得意?フフッ」
「トランプで?う~ん。ポーカーかな」
「俺も俺もポーカー」
すると、ショットガンシャッフルを止めて不気味な笑みをこぼしながら、少しずつ近づいて行く。
「それじゃ。ポーカーしようよ。あははははははは」
ミーヤの笑い声がこだまする。




