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かくれんぼ  作者: Maurice
3/7

合図:第3話

なんだこれは?子供の悪戯か?

雄太が先に口を開いた。


「キツさんこれ・・・?」


「何かしら?かくれんぼって・・・?」


「まさかここでかくれんぼなんかやりませんよね?」


聞くまでもないでしょ、という顔をキツは浮かべた。うん?

下のほうを見ると日付が書いてあった。

9月13日。雄太はポケットから携帯を取り出し画面を見た。

えっと今日は?9月13日。

まさか今日?


「キ、キツさん。」


「何?」


「今日がその日ですよ。」


「だから何?」


「いやだから・・・ かくれんぼが・・・」


「あんたこんなデパートでほんとにかくれんぼなんかやると思ってるの?

やるわけないでしょ。」


雄太は今日の異様な光景に戸惑っていた。


「そ、そうすっよね。」


キツも誰もいないデパートに不気味さを感じていたが、この張り紙のことなど

気にせず帰ろうとした。


「さ、帰るよ。」


「は、はい。」


雄太はどうしても気になってしかたなかった。昼間と違い静まり返ったデパートを二人は駐輪場に向かいながら歩く。二人の足音が1階じゅうに響き渡る。

コツコツ・・・ 


雄太は駐輪場に出るドアを開こうとした。え?

いつもなら簡単に開くドアが開かない。


「押すんじゃなくて引くんだよ。」


キツが横で不機嫌そうな顔をしている。


「引いてますけど・・・」


「もう〜 何してるの?」


邪魔よ、とばかりにキツが開けようとする。

しかしビクともしない。


「何なのよ〜」



「ビクともしないっすね。」


蹴っても叩いてもドアは変哲も無い。

まさか閉じ込め・・・ 

なわけないかと雄太は思った。


突然,誰かの声がかすかに聞こえた。

二人は耳を澄ましてみる。


「もうい〜か〜い?」


だんだん声が近づいてくる。


「もうい〜か〜〜い?」


声が聞こえるほうを見るとそこには小さな子供が立っていた・・・



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