食事をいっしょに
ソフィア
人族獣人 白虎 黒と白の髪、ネコ耳? トパーズの瞳 20台に見える女性
ユリア
人族人 濃紺の髪 濃紺の瞳 10才くらいの少女
アリスが聞き出した情報はすぐ6人で共有した。
思考のリンクはこういうとき便利だ。
アモンも念話が出来るので俺とリンクしてる。
器用なやつだが、これくらい出来ないと俺達にはついてこれない。
俺達の周りには、アリスが結界を張ってあるので、店のほかの客や店員も今の騒ぎに気付いてはいない。
さて、俺はまだ呆然としている二人を同じテーブルに誘った。
「ソフィアさんとユリアちゃん一緒にこっちで食べようよ。」
お店のざわめきが急に戻る。
「すいませ~ん、この人たちとテーブルを一緒にしま~す。この麺二人前追加おねがいしま~す。」
二人の麺はミラが食べてしまっていた。毒がなんともいえないおいしさを引き立てて・・らしい。
戸惑う二人に、俺は丸薬を差し出した。
「これ飲んで、たまった毒が消えるから。」
アモンが水を差し出した。
「飲んだほうがいいよ、ゼクリス師匠は、水や聖で浄化できない毒があるって教えてくれなかったのかな?」
ソフィアさんの目が驚愕でまんまるになった。
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とりあえず解ったのは暗殺対象の名前だけか。
アインがまだ何がなんだかわかっていない二人を自分達のテーブルに招待している。
その二人組みの獣人のほうが身につけているベルトの紋章が目に留まった。
あれは大神官ゼクリスの紋章、ならばこの人は俺が競い合わされるはずだった弟子か。
見たところ二十歳前後、俺もそのぐらいに成長させれていたはず。
つまらない見栄で人生を引っ掻き回された俺は、罪も無い彼女のことをなんとなく悪感情を持って、いやなやつだろうとか逆に出来すぎる女かと思っていた。
見たところ、ふううにいい子じゃん。
俺はアインと毒消しを勧めた。