お毒見役は青竜の娘
ミラの母は4竜王の一角の青竜、五行は木。
今は緑のミラもいずれは青になる。
その東海竜王の子が食べ物をくさいと言った。
この人と指さされた女給は持っていたお盆を少女に投擲し、飛びずさって逃げようとする。
火を噴いて飛ぶお盆はドリスの水の結界に阻まれ、女の左腕にアモンの双流星が絡みつく。
おれは女の背後から右腕をねじり上げ、足を払って引き倒す。
動きを封じた女の顔が紫に変色していく。
ミラが自分の唾液をつけた指を女の口に押し込む。
突然、入り口の横のカウンターに座っていた男が女に向かって火球を撃つ。
レイチェルの雷球が火球を吹き飛ばし、男に着弾。
白目を向いた男を手早く武装解除、拘束する。
いつの間にか外へ飛び出していたファリアが40才くらいの普通のおじさんを担いで戻ってくる。
「外にもいたよ~。」
アリスは・・・・まだ一人でお菓子を食べてた。
女がお盆を投げてからここまで何分もかかってない。
ほおに血色の戻ってきた女に、ゴマ団子を食べ終えたアリスがにこやかに術をかける。
「お姉ちゃんお名前は?」
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いやぁ、驚いた、なんて手際が良いんだろう。
一応俺も双流星を飛ばして面目を保ったけれど、あっという間に暗殺を阻止し、刺客たちを拘束してしまった。
こいつらと一緒にいるとワクワクさせてくれるぜ。
アインから念話が飛んできた。
アリスが精神魔法で尋問するから同調して一緒に聞けだと。
お言葉に甘えさせてもらってアインの心に触れさせてもらった。
こいつなんてきれいなんだ。
アインの魂は紫金に輝いていた。
いかん、尋問するんだった。
俺はアインを通して、アリスと一緒に捕まえた女の心に入って行った。
うっ、アリスが女の心に触った瞬間俺達は弾き飛ばされてしまった。
女が気絶してしまったためだ。
尋問は後でまたやり直すことになった。
アリス、お前この自動防御付きを尋問できるのか、すげえな。
双流星
2本の短剣をロープでつないだもの。
ミラの唾液は全ての毒を解毒する。