↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
本当に人間ってあさはかな生き物だよね  作者: KEI
なかがき その1

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
110/110

なかがき その1

これはあとがきではありません。なかがきです。まだ終わりません。というより、終わらせる予定がありません。ネタを思いついたら足していく、そういう書き方をしています。だから、これを読んでいるあなたが最新話だと思っている回も、たぶん最新話ではありません。


まず白状しておくと、私は猫を飼っていません。シジミという猫は家にいません。これだけシジミの気持ちを長々と書いておいて何ですが、隣に本物のシジミがいるわけではないのです。


さらに白状すると、私は猫派ですらありません。犬派です。犬は三頭ほど飼っていたことがあります。だから第六話や第二十話や第三十話で、犬が「遊ぼう!」「走ろう!」と全身で叫んでいるあたりは、猫の観察というより、たぶん私が犬と暮らして見てきたものが出ています。あの、返事をされなくても落ち込まず「今度遊ぼう!」と勝手に次の予定を決めてしまうところ。あれは実物がいました。声が大きいだけで怒っていない、というのも、そう。犬のことは、猫のことよりよほど分かって書いています。猫派の顔をして三十話以上やってきましたが、中身は犬派が書いています。


では、なぜ猫に語らせたのか。たぶん、犬では「本当に人間ってあさはかな生き物だよね」と言わせにくいからです。犬は、あさはかな人間を、あさはかなまま丸ごと好きでいてくれる。醒めた目で人間を眺める役は、犬には向いていない。あれは猫の仕事です。飼ってもいない猫に、飼っている犬にはできない役を押しつけている。これも、たいがいあさはかな話です。


書いてあることは、フィクションです。異世界に転移する主人公も、壁の中の黒猫も、当然フィクションです。ただ、部分的にはノンフィクションでもあります。給料日に浮かれて数日で金がなくなる話も、自分へのご褒美という便利な言葉も、ドライヤーの音を嫌がるのに温度を下げられる猫も、濡れると急に細くなる黒い塊も、朝から窓の外で騒ぐ鳥に叩き起こされるのも、どこかで自分が体験したか、誰かから聞いたか、知人との会話でぽろっと出てきた冗談のような一言が元になっています。


「猫の知能は三歳児くらいらしいよ」「じゃあ精神年齢はこっちが負けてるな」――たとえばこういう、酒の席で流れていくような会話。その場では笑って終わる話を、家に帰ってから猫の側に立って本気で考え直すと、一話になる。だいたいそうやって書いています。だから、どの回も、種は他愛のない冗談です。


そして、これはもう気づいている方もいるかもしれませんが――シジミの思考は、だいたい私の思考です。人間を横から眺めて「それはあさはかだ」とつぶやいているのは、猫の皮をかぶった私です。給料を数日で溶かす人間を呆れて見ているシジミも、その給料を数日で溶かしている人間も、両方私です。自分で自分を眺めて「あさはかだなあ」と言っている。ずいぶん都合のいい構造ですが、人のことは言えても自分のことは言いにくいので、猫に言わせています。


登場する人間や動物には、そこそこモデルがいます。誰とは言いません。言うと角が立つからです。ただ、うちの人間のモデルも、先輩のモデルも、ぶちゃ猫のモデルも、どこかに実在します。実在の彼ら彼女らは、たぶん自分がモデルだと気づいていません。それでいいと思っています。名前を間違えられても腹は減らない、と第四話で書いたとおりです。


第三十二話で先輩に「最悪、一人の読者はいる。自分だ」と言わせました。あれは私の本音です。自分が読みたいから書いている。だから、これを読んでくださっているあなたは、私にとって二人目以降です。一人から二人になれば、割合でいえば倍。ずいぶんあさはかな喜び方ですが、そのくらいでちょうどいいと思っています。


まだ続きます。ネタが出れば。出なければ、しばらく黙ります。止まるのとやめるのは違う、とも先輩に言わせました。あれも本音です。


では、また、なかがきで。


作者個人サイトでは、人物相関図・各話アイキャッチ・用語メモなどの補足資料を公開しています。

※ネタバレ範囲にご注意ください。


https://www.simulationroom999.com/blog/humans-foolish-top

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。