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♯1大切にしなきゃいけない姿

第2作めですね、じしんはそこそこです頑張ったから評価お願い!




「優雅ー!課題の答え見せて!!」


「ん?いいよ!」


ノートを差し出しながら、口元に自然な笑みを浮かべる。

このくらいのこと、もう慣れた。


(どうして、これくらい自分でやろうと思わないんだろう)


胸の奥に浮かんだ言葉を、何事もなかったように押し込める。



---


「優雅くん!今回のテスト、また1位なの!?すごいね!」


「ありがと。たまたまだよ」


そう返しながら、肩をすくめる。


(あんなに簡単なテストで、どうして点を落とせるんだろう)

(努力したことのない人間って、何を考えて生きてるんだ)


――最低だ。


こんな自分が嫌いだ。

表では善人、心では悪人。

どちらにも染まりきれない、中途半端な自分が嫌いだ。


いっそ、堕ちるところまで堕ちてしまえたらいいのに。

そんな気持ちすら、全部押し殺して笑っている。


……なんなんだろう、俺って。



---


放課後


「ただいま」


「おかえり、優雅。……大切な話があるの。ちょっと座って」


母さんの声は、少しだけ硬かった。


(大切な話、か)


言われるまま椅子に腰掛ける。


「優雅……お見合い、してほしいの」


「お見合い? なんで? 誰と?」


「お父さんの会社の業績が、少し怪しくて……。

偉い人と結婚してくれたら、きっと楽になると思うの」


「……え」


(は?

なんで俺が、そんなことに首突っ込まなきゃいけないんだ)


嫌に決まってる。

断る。そう言おうとした、その瞬間――


「……断ってくれて――」


「いいよ!」


自分でも驚くほど、即答だった。


「え!? 本当にいいの!?」


「もちろん」


笑う。

いつもの、曇り一つない笑顔で。


「母さんが必死に考えた結果なんでしょ。

俺も、父さんの役に立ちたいし」


そう言った自分の顔は、きっと完璧だった。

優しくて、理解があって、頼もしい息子。


――でも。


その奥には、確かに“裏”があった。


(まただ)


誰かの期待に応えるたび、

本当の自分が、少しずつ削れていく音がする。


それでも俺は、

ヒーローでいることをやめられなかった。



次はお見合いパートにしますよ!あとレビューおねがい!!★★★★★

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