プロローグ
始めての小説投稿
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その夢を、最初は誰も信じなかった。
巨大な樹があった。
空を支えるように枝を広げ、根は世界の底へと沈んでいる。
その根元には、いくつもの“入口”が口を開けていた。
目を覚ますと、人々は笑った。
「変な夢を見た」
「最近忙しいからだろう」
そう言って、日常に戻っていった。
だが――。
夢の中で負った傷が、現実でも癒えていた。
失ったはずの体力が戻り、
あり得ないはずの“物”が、手のひらに残っていた。
説明はできない。
証明もできない。
夢の内容は人によって違い、共通しているのは、ただ一つ。
眠ったとき、どこかへ“行っている”という感覚。
やがて噂は繋がり始める。
同じ樹を見た者。
同じ試練を語る者。
同じ言葉を、夢の中で聞いた者。
――挑戦せよ。
――望むなら、力を与えよう。
それは神の声にも、
機械の通知にも、
誰かの命令にも似ていなかった。
世界は慎重だった。
政府は沈黙し、
学者は首を傾げ、
人々は疑いながらも、次の眠りを待った。
そして、ある日。
夢の話は「成果」として報告され、
「管理」され、
「利用」されるものへと変わる。
この現象は、こう名付けられた。
――世界樹のダンジョン。
それが本当に存在するのか。
それが何者なのか。
なぜ力を与えるのか。
答えを知る者はいない。
ただ一つだけ、確かなことがある。
これは偶然ではない。
そして、
与えられる力は、決して平等ではない。
夢は、すでに世界を選び始めていた




