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即興短編

答え合わせは猫がする

「答え合わせは猫がするから安心していいぞ」


 明るくファンキーな声でそう言うブルーノ先生に、たまらなく不安になった。


「先生」

 僕は手を挙げていた。

「人間の先生にやってほしいです」


「オニー・オズポーン」

 先生は僕を叱責した。

「猫を舐めるなよ」


 執務室へ行ってみると、猫は全力で答え合わせに励んでいた。


 僕は自分をたしなめた。


『猫はあんなに全力少年じゃないか!』


 僕も全力で何かを成し遂げたい。


 思えば今まで全力で何か一つ事をやったことがあっただろうか?


 ほんの一瞬でも、猫のすることに不安を覚えた自分を恥じた。


 僕は猫以下だ。


 猫の手も借りたいなんてことがあったけど、うぬぼれていたのだ。





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― 新着の感想 ―
「なめ猫」みたいな制服を着た猫が、赤ペン片手に次々に採点していく光景を夢想した! きっとバツには一言コメントが添えてあるんだ。 (ΦωΦ)/ニャー/
テンポの良いユーモアと、次々に襲ってくる「猫への尊敬」の高まりがクセになりますね(笑) ฅ(=`ェ´=)ฅ<この猫先生なら、解答用紙に"名前が無く"ても許してもらえるかにゃ?w
全力で、肉球スタンプ押してたのかもしれん。 正解のスタンプ欲しさに、頑張る生徒が続出し、クラスの成績が上がる未来が見えます。 ねこの名は、オニー・ワトソンと推測。
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