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サクラ散るもつぼみはつける!

 サクラは学園をでると、涙が急にあふれた。

 学園に通うことができなくなる、仲間と会うことができなくなる、そういった感情もあったが、一番は失恋であった。


「最後っ屁はできたけど……やっぱり悔しかったな……。」


 サクラは自宅のある町へ戻らず、城が見える湖の方向へ歩く。

 一刻ほど歩くと城が立っている浮島と湖に到着する。めえに教えてもらった方法で、空中に文字を書くと魔法が発動したのか体に光が纏わりつき、サクラを浮かせる。

 行先は浮島であり、ゆっくりだが飛んでいく。到着すると城があり、隣には長屋があった。


「この長屋だったはず……。」

 

 そう呟きながら扉を開けると、白を基調とした制服を着た者たちがあわただしく動いていた。


「す、すみません!本日フォクノナティア学園卒業しましたサクラと申します!代表の方はいらっしゃいますか?」


 サクラが大きな声で尋ねると奥から一人の獣人が現れる。


「おや、もう来たのか?別に明日でもいいのに。」


「いえ!もっと魔法を勉強してあの二人をアッと驚かせてやりたいので!」


 気合十分な表情でそう答えると、めえはフッと笑い、サクラの覚悟を受け取る。


「いいだろう。学生のころからお前は負けず嫌いだったな。よし、今研究している魔法があるから、私の助手についてくれ。あと紹介しておく者もいるのでこちらへ来なさい。」


 サクラはめえについていくと、地下降りていく。その先には巨大な魔石が魔道具につながれているようで、そこには一人の研究員がいた。

 背はレンと同じくらいで、猫族であり、毛並みはどこかしらリコにも似ていた。顔は猫族にしては少し鼻が高いようなかんじで、耳は大きくピーンと立っていた。


「彼はアキ。真面目だが手先がとても不器用でな。まあ私も言えないが魔道具に関してはからっきし。

 だが、魔法の知識や腕は年齢の割にはすごいぞ。いい勉強仲間になるだろう。」


 そういうとサクラはアキと呼ばれる男性に近づく。


「こんにちは!アタシ、サクラ!今日卒業したてほやほやなんだけど、よろしくね!」


 急に話しかけられたアキは戸惑っていたが、めえに肩をポンと叩かれて一歩前に出る。


「お、俺はアキって言います……。十三歳の猫族です。どうかよろしくお願いします。」


 サクラはアキの目をジィーっと見る。


「キミの青い瞳きれいだね。アタシ、魔道具得意だから任せてよ、アキ君!」


「へへ……。褒められるの恥ずかしいや。頼りにしているよ、かわいい尻尾のサクラさん。」


 研究室は笑いが起こり、サクラは無事に宮廷魔術院のメンバーとして認められた。サクラは浮島の地下の窓から見える外を見て呟く。


「アタシも頑張るからね。」

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